妊娠と共に多くの方に訪れる最初の試練!それが、つわりではないでしょうか?
妊娠の喜びもつかの間、吐き気などがひどく、悪化すると、入院を余儀なくされる方もいるほど。
赤ちゃんをお腹の中で育てる過程で起こる避けがたいこととはいえ、やはり、なるべく症状をおさえ、つわり中でも楽に過ごしたいものです。
そこで今回の記事は、つわりの軽減に効くとされる対策法の中でも、おすすめの食べ物や飲み物、ツボをご紹介していきます!
もくじ
つわりに効く食べ物とは!?
つわり中は、食べ物の嗜好が変わったり、食べられるものが限定されたりなど、妊娠前とは全く変わった食生活になることが少なくなりません。
しかし、お腹の赤ちゃんのためにも、何かしら口にしなくてはいけません。それなら、せっかくなのでつわりに効くと言われる食べ物や飲み物を選んでみてはどうでしょう?もちろん、体調によって左右されると思うので、無理は禁物ですが、つわりに効くのかも・・と思えることは、かなり心を楽にしてくれるはずです。
生姜
吐き気に効く食べ物として有名なのが、実は生姜。
生の生姜には、「ジンゲロール」という成分が含まれており、生姜独特の辛み成分の素でもあるのですが、これに妊娠や病気などによる吐き気や頭痛を和らげる働きがあるそうなのです。
妊娠中の吐き気や頭痛など、セロトニンという神経伝達物質が原因となるような場合、このジンゲロールはセロトニンの働きを緩やかにしてくれる作用があるのだとか。
また、ジンゲロールは血管を拡げて、血流の詰まりなどを解消する働きもあるので、妊婦さんに多い、身体の冷えにも効果的なのです。
しかし、このジンゲロールは「生」の生姜にのみ含まれるもの。これを乾燥または加熱すると、「ショウガオール」という物質に変化してしまうので注意が必要です。
しかし、生の生姜をつわり中に摂るのはなかなか辛いものがあるかも・・?そんな方におすすめなのは、さっぱりとしたお寿司のガリや浅漬け。つわり中は野菜不足にもなりがちなので、浅漬けにして、そこに生姜をプラスすると食べやすいかもしれません。
また、炭酸水などに生姜のしぼり汁やはちみつ、砂糖などを加えて、ジンジャーエールなどにしても摂るのも良さそうです。
ビタミンB6を含む食べ物
ビタミンB6は、妊娠悪阻などつわりが悪化した妊婦さんに投与される点滴に含まれる成分で、つわりを緩和する働きがあると考えられています。
しかしながら、何故ビタミンB6がつわりを緩和する働きがあるのかということは、まだ解明されていません。また、つわりに効かないのでは?と考える説もあるようです。
ですが、ビタミンB6を含む点滴などでつわりがだいぶ楽になったと体験している方は実際多く、何かしらの効果があるものと思われます。
何を隠そう私もこのビタミンB6を信じてすがった者の一人。つわりがひどかった当時、妊婦向けの雑誌などで「ビタミンB6がつわりに効く」と読み、日頃飲んでいたイオン系飲料のアクエリアスをふと見たところ、このビタミンB6が含まれていたのです。
それからは、アクエリアスをお守り代わりに持ち歩き、電車の中で気持ちが悪くなれば降りてアクエリアスを飲む、お家でも大きなペットボトルを用意して少しずつ飲むなどしていました。不思議と飲んだ時はつわりが落ち着くような気がしたものです。
もちろん、今になって考えると思い込みからくるもののような気がするのですが、何を食べても飲んでも吐いていた当時、これだけは・・と思えるものがあって、私はずいぶん助けられました。
現在販売されているアクエリアスにビタミンB6が入っているかはわかりません(公式HPで成分表示を見た限りでは書かれていません)が、皆さんにもお守り代わりになるような何か、それが見つかるといいなと思います。
話しが逸れましたが、ビタミンB6は、レバー、マグロ、かつおなどに多く含まれます。また、藻類、ゴマ、乾燥させたマッシュポテト、ピスタチオ、じゃがいも、とうもろこし、バナナなどにも含まれており、おすすめです。
炭酸系飲料
つわりは個人差があり、その辛さは他人には形容しがたいものですが、炭酸を飲むとスッとして楽になったという方は多いようです。私も妊娠前は炭酸が苦手でしたが、妊娠中は吐き気が一時おさまるような気がして、少しずつ飲んでいました。
また、レモンやペパーミントの香りもスッとして気分が晴れる感じがするので、炭酸水などにレモン汁やミントの葉などを少し入れて飲むのも効果的かもしれません。
また、一般に思い浮かべる炭酸系飲料と言えば、含まれる砂糖などの量が多く、気になる方もいらっしゃると思います。そんな方には、糖分の含まれていない炭酸水がおすすめですね。
つわりに効くツボがある!?
つわりを軽減してくれる食べ物などの他に、つわりに効くツボがあること、皆さんはご存知ですか?もちろん個人差はあるでしょうが、試してみて損はありませんよね!
内関(ないかん)
つわりに効くツボとして有名なのが、「内関(ないかん)」です。
場所は、手のひらを上に向け、手首の付け根に反対側の手の指を横向きに3本当てたすぐ下の中央部分。内関の「内」は内臓、「関」は出入りの要所という意味があり、内臓機能に関係するツボなのです。特に、消化器系の症状を軽減するのに有効だと言われています。
少し強めに指で押し、1回の指圧を6~8秒程度として、断続的に7回ほど行うといいようです。また、米粒を内関に当てて、上から絆創膏などで固定しておくのも効果的だそう。
裏内庭(うらないてい)
足の裏の「裏内庭(うらないてい)」も、つわりに効くといわれるツボの一つ。
裏内庭は、足の裏の人差し指のすぐ下、筋肉が盛り上がったところです。足の指を曲げて、人差し指がつく場所と覚えるとわかりやすいです。
親指で何回か、気持ちがいいと感じるくらいの強さで押します。内臓などの消化器系に効くツボですから、吐き気が和らぎ、食事が摂りやすくなると言われているそうです。また、裏内庭は、お灸をすえるのもいいツボです。
湧泉(ゆうせん)
「湧泉(ゆうせん)」も足の裏にあるツボです。
場所は、足の裏の中指からまっすぐ下にある、足の指を全て内側に曲げるとできる「へ」の字のくぼみの中心。ここを、親指でゆっくり数回押しましょう。
内臓全体を元気にしてくれる効果があると言われています。
足三里(あしさんり)
「足三里(あしさんり)」は、胃もたれやむかつきを緩和する効果があると言われるツボ。
場所は、膝を曲げ、外側のくぼみから指が4本下ったところの、向う脛の外側、最もくぼんだ箇所です。
少し痛みを感じるか、心地よい刺激を感じるくらいの強さで押すと効果的です。