「立ち会い出産」。今ではすっかり世間に定着し、実際に我が子の出産に立ち会ったというパパも少なくない時代になってきましたよね。
立ち会い出産をした方の多くが、「感動的だった」「妻の苦労がわかった」「パパとしての実感がわいた」など、夫婦の関係や父親としての自覚が深まったとの感想を述べています。素晴らしいですね!
しかし、出産は突然始まるもの!しかも主役は奥さんと産まれてくる母ちゃんです。出産が安全に無事終えられるよう、そのことを第一に考えて病院のスタッフは動くわけですから、夫が何の心構えも準備もせずにボーっと突っ立っているようでは、全く役に立たないどころか、邪魔になる場合も!
はっきり言って、奥さんは陣痛で夫を構う余裕はありません。ここはやはり夫が自ら動き、出産の痛みに苦しむ妻を労わり、サポートできるようになりましょう!
そこで今回は、立ち会い出産する夫側の立場に立って、どのような準備をしていたらいいのか?そこに焦点をあてていきたいと思います!
もくじ
立ち会い出産!夫が出産前にする準備とは?
まず、出産前に夫がするべき準備についてご紹介していきます。いつ出産が始まっても大丈夫なよう準備を万端に整えておきましょう。
1 父親学級などに参加し、立ち会い出産の確認を!
妊娠後期、もしくは臨月になると出産予定の病院で、「父親学級」や「両親学級」が開かれることがほとんどです。立ち会い出産を希望するパパは是非参加してください。そこでは実際の妊婦体験や、出産の流れなど、役に立つ情報がたくさん得られるはずです。
また、病院によっては立ち会い出産が認められていない所や、父親学級に参加していることが条件になる、上の子の立ち会いもOKなど、対応は様々です。自分達の望む立ち会い出産ができるかどうか、最終的な確認をここで必ず取りましょう。
出産時の写真撮影やビデオ撮影を希望する方は、それが可能かどうかも、確認を取っておきましょうね。
2 スケジュール調整
普通分娩の場合、出産日はいつになるかわからないものです。もちろん予定日はありますが、それより早まることも、逆に遅くなることもざらです。そのため、立ち会い出産を希望するパパは会社にその意向を伝えておくことが大切です。
また、早退したり、休んだりするのは出産当日だけなのか、それともその後何日か休みたいのかなど、会社の周りの方に相談しながらスケジュール調整をしておきましょう。
3 呼吸法とマッサージの練習
妻からすると、陣痛時に何が嬉しいかって、痛い所をさすったりマッサージしてくれたりすることです。ただし、こっち(妻)は痛みで相当気がたっていますから、見当違いの所をさすられたり、力加減が違ったりすると本当にイライラしてしまいます。
また、陣痛はどんどん激しくなるので、事前に呼吸法を練習していても、奥さんの方は実際には思い出せなかったり、痛みで見失ったりします。そんな時、夫が一緒に呼吸をしたり、「思い出して!呼吸法はこうだよ!」と言ってくれたりすると正しい呼吸法を実践でき、とても奥さんの力になれると思います。
ただ、呼吸法やマッサージはぶっつけ本番ではできません。出産当日の本番で力を発揮できるよう、奥さんと一緒に事前に必ず練習をしておきましょう!
4 カメラやビデオの充電、保存媒体の用意など
出産時に写真撮影やビデオ撮影をしたい方は、充電を必ずしておくのはもちろんですが、保存媒体がきちんと用意できているかのチェックも忘れずに!思いがけず出産が長くかかり、途中で切れてしまった・・というのはあまりに残念ですよ!
また、出産当日に必要なものがさっと取り出せるよう、撮影道具などは妻の入院グッズと一緒にスタンバイしておきましょう。
5 妻の入院準備品の確認とリストの共有
「出産準備を始めよう!入院に必要な荷物は?」でも書きましたが、出産のための入院準備品のリストは急に出産!となったときのことも考えて、夫婦で確認し、共有しておくことが大事です。
奥さんが出産に専念できるよう、入院手続きなどその他の雑事は自分が全部引き受ける!くらいの気持ちで臨みましょう!
6 夫自身の準備
お産というのは長くかかるのが普通です。特に、初産では平均15時間、お産を経験したことがある方でさえ平均7.5時間かかると言われているのです。
ですから、自分自身の準備、タオルや着替えやお金など、半日以上産院で過ごすことを考えて身の回りの物をコンパクトにまとめておきましょう。
立ち会い出産!夫が出産当日に必要な準備とは?
出産当日は、ひたすら奥さんが痛がるところ、腰やお腹などをさすってあげるのが一番です!血が苦手・・という方もいますが、たいてい夫は妻の頭側に立たされるので大丈夫!赤ちゃんが産まれてくる時は、しっかりと手を握って励ましてくださいね。
1 清潔で動きやすい服装
出産に立ち会うときは、帽子やマスク、白衣などを着ることがほとんどですが、パパがあまりに汚い格好だとNGがでることも。酒気帯びなども論外です!
清潔で動きやすい服装を用意しましょう。陣痛中は妊婦さんが暑くなるのでエアコンが低めに設定されていることもあります。温度調節ができる羽織りものがあると便利です。
2 妻の飲み物の準備
陣痛に苦しんでいると、妻はちょっと休んで飲み物を・・というわけにもいきません。ですが、汗もかくので喉はカラカラ!妻用の飲み物はたっぷりと用意しておきましょう。お水かお茶、スポーツ飲料などがおすすめです。
その際は、分娩台でも飲めるよう、ストローをさす、ペットボトルキャップに取り付けられるストローに取り換えておくなどの工夫が大事です。
3 自分自身の飲み物・食事の用意
産院に入院するのは妻ですから、夫の食事は用意されないことがほとんどです。ですから、自分の飲み物や食事は自分で用意しましょう。しかし、一番肝心な立ち会い時に買い物に出ていた・・というのでは話になりません。
まだ陣痛の間隔がそれほど短くない時などに早目に用意をしておきましょう。
4 撮影の準備
陣痛の間隔が短くなると分娩が近くなり、夫も忙しくなります。
撮影がしたい方は、分娩室に入ったらここから撮影していいかどうかの確認を手早くしましょう。ただし、くれぐれもスタッフの邪魔にならないように!
分娩中、うろうろ動き回るなどはもっての外です!
また、いくら出産の瞬間を撮影したいとしても、後々、夫婦のみならず、自分の両親や妻の両親、ゆくゆくは生まれてきた子どもも見ることを忘れずに!角度など、気をつけましょう。
立ち会い出産!夫が出産後することは?
赤ちゃんを産んでしまえば奥さんは動けるようになる・・と思っている方は多いかもしれませんが、それは間違い!
ママは赤ちゃんを産んだ後も痛みがかなり残り、動くことはできないのです。
出産の疲労とまだ続く痛みの中、赤ちゃんのお世話をしなければならないママのため、夫としては、自分がそばにいられる時間は奥さんと赤ちゃんの面倒をよくみてあげてくださいね。