妊娠7ヶ月の赤ちゃんはさらに大きくなり、手足や胴体も長くなるため、だんだんと子宮の中が窮屈に!この時期の超音波エコーでは、狭くなってきたお腹の中で、ちょっと窮屈そうに身体を曲げている赤ちゃんを見ることができます。

その他、五感の発達も著しく、鼻が開通するなど成長が目覚ましい頃。聴覚も敏感になっていますから、胎教を始めるのもおすすめです。

妊娠24週

ママの身体と注意点

妊娠した状態の子宮の一番上の部分を「子宮底」と呼びますが、妊娠7ヶ月、妊娠24週になると、子宮底はおへその上まで届いている状態に。そのため、下腹部だけでなく、胃のあたりからママのお腹が前にせり出しているような形になるでしょう。

これ以降も赤ちゃんの成長につれて、お腹はどんどん大きくなっていき、子宮が胃を圧迫してしまうので、胸がつかえたような感じになって、1回に食べられる量が減るママも増えてきます。さらに、腸などの周辺の内臓もますます圧迫されるようになるため、お腹にガスも溜まりがちになって、腹痛を招きやすくなります。

子宮が大きくなることで周囲の器官が圧迫されるのは止めようがないことですが、食事を何回かに分けて摂るようにする、消化の良いものを食べるようにするなどの対策は打てますね。

また、子宮が大きくなることで膀胱などにも圧迫が及び、ママが「尿漏れ」をしてしまうことも。これは妊娠によって膣周辺が緩んでいるためでもあるので、あまりショックを受けないように!市販されているおりものシートやパッドなどを使って上手に乗り切りましょう。

そしてこの時期には赤ちゃんが「逆子」であると指摘される妊婦さんも多いようです。これは珍しいことではなく、妊婦さんの3人に1人はこの時期、逆子であるとか。妊娠28週を過ぎてくると、赤ちゃんの頭が重たくなり、自然と頭を下にした姿勢へ変わることが大多数なので、あまり心配しないでください。逆子を治すための運動や体操を試してみるのもいいですね。

そして、この妊娠24週にもなると、赤ちゃんはかなり大きくしっかりした身体に成長しているので、ママが激しい運動をしたり、重いものをお腹に落としてしまったり、「安定期だから」とつい無理をしてしまったりすると、赤ちゃんが産まれてきてしまう、もしくはそれに近い状態になってしまうことがあります。いわゆる「早産」「切迫早産」ですね。

また、足元がよく見えない、重心バランスが崩れていることなどからお風呂場や階段で転倒し、早産を招く・・ということも少なくないのです。

それから、この時期は旅行に出かけるママ達も多いかもしれませんが、旅先で妊婦が救急搬送されるというケースも実は多いとか。調子がいいからといって、つい無理を重ねてしまうというのはNGですよ。旅行に行く際は、目的地までの距離が短く、日帰りもしくは一泊程度のものが負担も少なくおすすめです。

赤ちゃんの様子

最初は1mmにも満たなかった赤ちゃんが、妊娠24週のこの時期には、身長30~35cm体重550g~1kgまでに成長します。この妊娠24週から28週にかけて赤ちゃんがお腹の中で最も激しく動き回るようになると言われ、赤ちゃんの元気の良さに「イテテ・・」と苦笑する場面も増えるかもしれません。

また、この時期の赤ちゃんには、声を出すために必要な気管・気管支・呼吸筋・横隔膜などが全て揃い、声を出す機能を完成させつつあります。さらに、毛細血管が皮膚下でつくられ始め、その毛細血管の影響で、赤ちゃんがピンク色の肌に見えるようになってきます。

そしてこの週にもなると、味覚が非常に鋭く発達し、ママが摂取した食べ物の味を感じることができるようになるんだとか。ママが食べ物を食べれば、血液や羊水を通じて赤ちゃんもそれを味わっています。ママはいろいろな種類の食材を食べ、赤ちゃんの味覚の発達を手助けしてあげてほしいですね。

ただ、辛いものは注意が必要です。赤ちゃんは辛みを「痛み」として感知すると言われ、 舌の感覚を発達させていくには必要でもあるのですが、ママが辛いものばかり食べると赤ちゃんは「痛み」がずっと続くことに。辛いものの食べ過ぎはママの胃や腸などにも良くないですから、食べ過ぎないようにしましょう。また、塩分の摂りすぎもむくみを悪化させる原因になるので注意してください。

それから、妊娠24週目の赤ちゃんは反射神経がかなり発達してきます。そのため、外部からの情報などに対し、反射反応を起こすようになり、クラシックなどを使った「胎教」をするのにもいい時期と言えます。「胎教」は、赤ちゃんの脳の発達に良い効果を与えると言われますし、ママもリラックスできるので上手に取り入れるといいですね。

妊娠25週

ママの身体と注意点

子宮のてっぺん、つまり子宮底がおへそよりも高くなり、さらに羊水も増加することからお腹はどんどん大きくなっていきます。そのため、妊娠25週のこの時期には子宮が周辺の臓器を圧迫し、腸のまわりがうっ血。「痔」になる妊婦さんや、膀胱への圧迫によって、「頻尿」に再び悩まされるママが増えてきてしまいます。

また、この時期は下半身の張りや足のむくみなどがなかなか取れないこむらがえりが良く起こるということにも悩まされがち。これはお腹が大きくなることで、重心のバランスがずれたり、骨盤が緩んだり、歪んだりして、骨盤・背筋・腹筋などに余計な負担がかかり、足の筋肉などに影響を及ぼすためだと言われています。

症状を緩和するには、血行を良くし、軽い運動やストレッチ、マッサージなどを行うといいです。足がつってしまった時は、足の指を甲の方へそらして、軽く足全体をマッサージするのが効果的。

また、女性にとってあまり好ましいことではないのですが、この時期になると、ホルモンの影響でお腹・足・腕・背中などの毛が濃くなる妊婦さんも増えてきます。体毛が濃くなるというのはショックなことではありますが、出産後は元に戻りますからあまり心配しないように。肌がデリケートな状態ですので、カミソリなども厳禁です。パートナーの心無い一言に傷ついたというママもいますから、注意を促しておきましょう。

赤ちゃんの様子

妊娠25週の赤ちゃんの身長31~36cm体重600g~1,15kgほどにまで成長。まだ身体には脂肪が少なく、皮膚はシワシワのままですが、肌はピンク色になり、くるくると宙返りをしたり、踊っているかのような動きをしてみたりと、様々な動きを見せてくれます。

この25週に目覚ましく発達をするのが、目のレンズである「水晶体」。まだ、水晶体を周りで引っ張り、ピントを合わせるための筋肉などは足りませんが、水晶体は完成し、見るための準備を始めているのです。

また、この週を過ぎると、口元の形成が進み、も発達するので、おっぱいを飲むための準備も整ってくるようになります。さらに、鼻の穴が開き、呼吸の練習も開始。肺では、「サーファクタント(界面活性剤)」という肺胞をつぶさないように表面張力を減少させる働きを持った界面活性剤の分泌も始まるように。

一方、脳の方では「大脳皮質」が発達。より赤ちゃんの神経が細やかになって、記憶や感性に関する能力も出てくると言われていますので、赤ちゃんにストレスを与えるようことは避けるように気をつけてください。

また、この時期にママがやっていた趣味などに赤ちゃんが影響を受け、大きくなってから同じような趣味を持つようになりやすいとも言われています。例えば、この時期の赤ちゃんに音楽を聴かせるとその音楽を覚えるようになるとも言われ、読書・音楽鑑賞・手芸など、赤ちゃんの好みに関わる部分にも大きな影響を与えそうです。

妊娠26週

ママの身体と注意点

仰向けで寝た時の子宮のてっぺんから恥骨までの長さ「子宮底長」と言いますが、この妊娠26週の子宮底長は24~30cmほど、ママの体型はお腹の下側とウエストのあたりがさらに膨らんできます。

大きくなった子宮は心臓や横隔膜を圧迫し、血液量も増加していることから、動悸息切れを起こすママも多いでしょう。特に、妊娠後期から臨月にかけては動悸・息切れがひどくなると言われていますから、身体が辛いと感じたら少しでも休憩をとることが必要です。また、胸もぐっと大きく重くなりますから、肩こりに悩むママも増えてくるでしょう。ストレッチなどをしてひどくなるのを避けるようにしてみてくださいね。

そして、この時期に気をつけたいのが「妊娠糖尿病」
妊娠中は胎盤性のホルモンの分泌によって、糖質を分解するインスリンの働きが制限され、血糖値が上昇しやすくなっている状態。さらにこの頃は、赤ちゃんのエネルギー源である糖分が最優先で運ばれており、血液中に糖分が増加。しかし、赤ちゃんへ糖分を運んだ後もまだ糖分がママの血液中に多く残っていると「妊娠糖尿病」になってしまう危険性が出てきてしまうのです。

「妊娠糖尿病」は、妊娠高血圧症候群や羊水過多のような母体への悪影響を招く恐れがあるだけでなく、流産や巨大児、赤ちゃんの発育不全などのリスクを高めると言われています。糖分と聞くと、チョコレートやケーキやお菓子などを思い浮かべる方が多いと思いますが、実は白米やパンにも多く含まれているのです。

体調が安定し、ご飯も美味しく食べられる時期ではありますが、食べ過ぎには注意が必要!急な体重増加には注意してください。

また、ママの身体の方はと言えば、妊娠中期を過ぎると、乳首のかゆみ痛み黒ずみフケなどで髪の毛が汚れやすいなどのトラブルを経験するママが出てきます。これは、妊娠によるホルモンバランスの変化が原因。妊婦特有の症状なので、あまり気にし過ぎないようにしましょう。出産後徐々に元に戻ってきますから心配しないで。

そして、妊娠7ヶ月から定期健診が再び2週間に1回になる産婦人科が増えてきます。理由としては、赤ちゃんが大きくなってくるので、いつ何時何かのショックなどで切迫早産や早産の状態になるか分からないということと、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を予防するため。

妊娠7ヶ月は安定期ではありますが、「安定期だから大丈夫」とママが無理をしがちな時期でもあり、不規則なお腹の張り、急な下腹部の痛み、背中の痛みなどで病院に駆け込むと「切迫早産」と言われる方も決して少なくありません。

特に、安静にしているにも関わらずお腹の張りが治まらない、痛みが10分間隔より短く繰り返す、出血があるなどという時は要注意!すぐに病院を受診しましょう。

赤ちゃんの様子

妊娠26週の赤ちゃんの身長35~38cm体重750g~1,2kgほど。
この時期の赤ちゃんの体重は、1ヶ月でおよそ500gずつ増えていくと言われ、成長が急速で目覚ましい時期です。

そのため、赤ちゃんの大きさや体重には個人差がでてくる頃でもあります。検診などで赤ちゃんが「平均より小さい」「大きい」などと言われることがありますが、検査機器や画像の見え方によって1割程度の誤差があるのは当たり前だと言われています。赤ちゃんが元気に成長していれば問題はありません。あまり気にしないようにしましょう。

そしてこの妊娠26週になると、赤ちゃんの前頭葉が大きくなり、脳が急成長します。視覚と聴覚の情報を処理する脳波も働き始め、大脳辺縁系の成長も進むので、赤ちゃんは全身のコントロールが可能になり、より緻密な動きもできるように。五感もさらに発達し、見たものや聞いたものの情報を脳に送って処理する働きも活発化します。

また、鼻孔と肺がより発達を遂げるのがこの時期であり、羊水を酸素の代わりに吸いこんだり吐いたりして呼吸の練習もし、おっぱいを吸えるように唇の神経を発達させます。外の世界への適応能力を確実に磨きつつありますね。

ちなみに、この時期になると聴診器をお腹に当てて、赤ちゃんの心音を聞くことが比較的簡単にできるようになります。パパと一緒に赤ちゃんの心臓の音を聞いてみるのもいいかもしれませんね。

妊娠27週

ママの身体と注意点

妊娠27週の子宮底長は24~33cm。1週間でまた少し大きくなりました。

胃などへの圧迫感はさらに増し、消化不良や胃酸の逆流を起こしやすくなるため、胃痛胸焼けを感じるママも多くなるようです。逆流性胃腸炎にかかる方も出てくるなど、食欲がある時期であるにも関わらず、食べられないということも。そんな時は、つわりの時期と同じように、よく噛む、少量ずつ食べる、消化のいいものを摂るなどの対策を行いましょう。

また、お腹が大きくなり、胎動もピークを迎える時期なので、ママの身体は負担がかかりやすく、特に「むくみ」はホルモンの関係もあって、なかなか改善しないという困った状況にも。中でも、足のむくみが酷くなるママが多く、歩くのが辛いという場合も。そんな時は、横になって休んだり、マッサージをしたりが効果的。寝る時は、足の下にクッションを挟むようにするのもいいですよ。

お腹の赤ちゃんはこの時期、急激に成長していくので、妊娠後期に近づくにつれ、身体への負担が大きくなり、お腹が張りやすくなります。お腹が張ってきたな・・と思ったら安静にするように心がけてください。この時期までくると早産になったとしても、生存できる確率が8割を超えるので前より安心感は増しますが、それでも100%ではありません。引き続き、切迫早産などには注意してくださいね。

また、この時期は「膣炎」に注意が必要です!
おりものが多くなることで起きやすくなるのですが、ママが「カンジダ膣炎」などにかかり、それを放置しておくと、出産時に赤ちゃんが産道を通る時に感染する可能性が出てきてしまうのです。

赤ちゃんがカンジダ膣炎に感染すると「鵞口瘡(がこうそう)」といった口腔粘膜や舌、口蓋にミルクかすに似た塊が付着、こすっても取れず、無理に取ると出血するというような症状が出て、痛みのために哺乳量が減ったり、カンジダ皮膚炎を起こして皮膚がただれてしまったりすることがあります。膣炎にかかったら早目の治療が肝心です。

また、ママのおっぱいは出産するまで変化し続けていくのですが、27週頃になると乳頭が黒くなったり、乳輪が大きくなったりする変化が顕著になります。こうなると、どうしても女性はショックを受けがちですが、赤ちゃんが乳首を見つけやすくなるための必要な変化。元気な赤ちゃんを育てるためだと割り切って受け入れるようにしましょう。出産後は元に戻っていくので安心してくださいね。

赤ちゃんの様子

妊娠27週の赤ちゃんの身長38~40cm体重800g~1,3kgくらいに。

皮下脂肪が増えてややふっくらとしてきますし、筋肉が発達して力を入れて手を握ることもできるようになるそうです。また、舌の上と頬の内側にある、味を感じるための器官「味蕾(みらい)」が発達し、甘みや苦味などをより感じられるようになります。

さらに、赤ちゃんはすでに明暗の区別が出来るようになっています。この時期の赤ちゃんに強い光を当てると顔をそむける仕草をすることが確認されているのだとか!光の強弱も判断できると言われています。

ただ、現代社会では昼なのに室内が暗かったり、夜なのに煌々と灯りがついていたりします。赤ちゃんは混乱するのではないかと思う方もいるでしょう。しかし実は、夜になるとママの体内には眠気を誘うメラトニンが分泌。赤ちゃんはその変化を感じ取って、昼夜を区別することができるのだそうです。

だからといって赤ちゃんは、ママと一緒の睡眠サイクルで眠っているのではなく、だいたい20分間隔で寝たり起きたりを繰り返していると言われています。