つわりがピークを迎え、その後、治まって体調が安定する・・
妊娠3ヶ月~4ヶ月は体調の波が激しい時です。お腹の中の赤ちゃんの成長も著しく、どんどん大きくなっていくので、今月から先は、ママの身体赤ちゃんの様子を別々に分けて、詳しく見ていくことにしましょう。

妊娠3ヶ月【妊娠8週・9週・10週・11週】

つわりがピークを迎える時期と言われるのが、妊娠3ヶ月。ピークを過ぎると少しずつ治まっていきますから、ママにとってはもう少しの辛抱と言えるのかもしれません。
そんな妊娠3ヶ月の赤ちゃんの様子注意点などはこちらになります。

妊娠8週

ママの身体と注意点

妊娠8週は、まさにつわりのピーク(妊娠8週~10週くらい)。何を食べても何をしていても常に、吐き気に悩まされる時期でもありますよね。それだけに、この時期には「妊娠悪阻(にんしんおそ)」に注意が必要です。

「妊娠悪阻」とは、日常生活に弊害が出てしまうほどのひどいつわりを指し、場合によっては点滴入院などの必要があることも。つわりで全く栄養が摂れない日が続く・・という時は、赤ちゃんの健康状態にも良くないので、早目に医師に相談するようにしましょう。

また、大きめの鶏の卵ぐらいだった子宮握りこぶしぐらいの大きさになるため、前後にある膀胱と直腸を圧迫。特に、子宮は前に膨らむため膀胱にその影響が出て、頻尿になりやすくなるのが、この時期です。

お出かけをしていても、しょっちゅうトイレに行きたくなる方が増えますので、トイレがどこにあるか?ということは常にチェックしておくようにしましょう。

また、胸が張り、ブラジャーがきつくなってくるというママもでてきます。苦しい場合はマタニティーブラに付け替えるのもいい方法ですよ。

妊娠8週ですと、まだ赤ちゃんが小さいため、胎動は感じられません。しかし、赤ちゃんはお腹の中で手足を動かすようになる時期に入ります。小さな命は確実に成長しています!

赤ちゃんの様子

妊娠8週から赤ちゃんは「胎芽」ではなく「胎児」と呼ばれるようになります。これは、妊娠8週ともなれば心臓や脳などの重要な器官ができ、心音がはっきりと確認できるようになるから。

7週目までは心臓が動くのを目で確認できる程度ですが、8週になるとドップラー超音波の装置を使って、ドッドドッ、ドッドドッといった赤ちゃんの力強い心臓の音が聞けるでしょう。

多くのママが、この心臓の音を聞くと、「ああ!本当にお腹の中で赤ちゃんが育っているんだ!」と感激するんだそう。つわりの辛さも我慢できる・・かも?しれませんね。

この頃になると、赤ちゃんは1日に1mmの猛スピードで成長していきます。
各内臓器官は完成されつつあり、骨の形成も始まるこの時期の赤ちゃんは、身長13~18mmくらい、体重1~3gほど。ずいぶん大きくなりました!

赤ちゃんは、胴体が分かれ、手足が伸びてきてらしきものも作られるようになります。また、だんだん口や目も細かく形成され、鼻の形も整い、などもできて、どんどん人間らしい姿へ近づいていきます。

そして、今まで「卵黄のう」という袋から栄養を補給していた赤ちゃんも、この時期以降、胎盤の完成に伴い、へその緒を通じてママから栄養をもらうように!ますますママの摂取する栄養が大切になってきますね。

特に妊娠初期の葉酸の摂取は、流産を防ぐ脳の発達を促すなどの効果が知られています。

妊娠9週

ママの身体と注意点

妊娠8週に続き、この妊娠9週つわりのピークで慢性的な吐き気に悩むママが多い時期です。引き続き、妊娠悪阻などには気をつけるようにしましょう。

それから、最近、歯周病の原因となる菌が血液によって子宮や胎盤に運ばれ、早産などの危険性につながるということがわかってきました。

この時期はどうしてもつわりなどによる食生活の乱れや、歯磨きを十分にできないなどといった要因が重なり、歯周病虫歯を引き起こしがち。口腔内の粘膜が敏感になって、傷つきやすくもなる時期でもありますから、なるべく丁寧に歯磨きをするように心がけたいですね。

また、この頃になると、下腹部にチクチクした痛みなどを感じる方が増えてきます。これは、子宮が順調に成長していっている証拠でもあるのですが、不安に感じる方も多いようです。

「妊娠の初期症状②チクチクした腹痛はいつからいつまで?原因は?」記事に詳しく書いていますが、症状が断続的で、長い時間続く、痛みが増すなどの症状がなければまず心配はいりません。

また、この時期になると、お腹もだんだんと大きくなってきますし、胸の張りお腹の張りなども感じられるようになります。

無理をして窮屈な服を着ていると、血流や呼吸などが妨げられ、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼしてしまう可能性もありますので、マタニティ―ブラをつける、お腹周りに余裕のある衣類を着用するといったことを始めてもいい頃です。

さらに、ママの体内では子宮テニスボールほどの大きさになり、ますます膀胱や大腸を圧迫するようになります。頻尿はもちろんですが、ホルモンの関係で腸の消化機能も落ちてきますので便秘などにも注意が必要です。消化のいいものを食べるようにしましょうね。

また、流産のうち7割が妊娠9週までに起こると言われています。ですから、この時期は、これを過ぎると流産のリスクがぐっと下がる大事な時期でもあるのです。

もちろん妊娠9週以降も身体を大切にしなければいけないのは変わりませんが、また1つ安産へのトンネルをくぐることができたと思うと嬉しいですよね。

赤ちゃんの様子

妊娠9週の赤ちゃんの身長は、だいたい2~4cm、体重は3~12g程度になります。

この時期の赤ちゃんは、成長によるばらつきが少ないことと、頭のてっぺんからお尻までの長さ=頭殿長(CRL)が測りやすいので、妊娠週数推定し、出産予定日を算出することができると言われています。今まで出産予定日が出ていなかったママも、ここにきて分かるようになる方も増えると思いますよ。

赤ちゃんは、最重要器官以外の大半の器官の基礎が出来上がり、完成に向けてどんどん発達していきます。この週には、指の一本一本が形成されるようになりますし、指だけでなくもつくられていきます。

また、骨の形成も進んでいますが、この段階ではまだ軟骨しか作られていないため、エコーで赤ちゃんのつるっとしたを見ることができるかもしれません。この時期の脳は、光や音に反応し、体の筋肉を動かすことができるそうです。

また、生殖器の形成も始まりますが、この時点ではまだ性別は判明していません。男女の差がはっきりするのは妊娠11週頃になるのだとか。

妊娠10週

ママの身体と注意点

妊娠10週は、つわりのピークを過ぎ、症状が治まってくるママも出てくる頃。
つわりが治まると、食欲がわいてきますが、だからといって食べ過ぎには注意が必要です!

基本的に、妊娠中は週に200~300g、妊娠初期で2kg未満の体重増加が望ましいとされているのだとか。最近では、あまり体重増加にうるさくなくなったそうですが、それでも太り過ぎや急な体重増加は妊娠中毒症高血圧症などを招く恐れがあるので気をつけましょう。

また、妊娠10週は骨や筋肉が形成される時期でもあるので、カルシウムたんぱく質ビタミンCなどを多めに摂るようにしてもいいですね。

もちろん偏った栄養バランスはNG。お腹の赤ちゃんの成長を助ける栄養素を中心に、バランスのいい食事を心がけましょう。詳しくは「胎児の成長!摂ると良い栄養素とそれを含む食べ物!」記事をご覧くださいね。

その他、この頃には、赤ちゃんを成長させるために母体の血液量40%~50%増加。それに伴って、血管が太く浮き出るようになることも!しかし、これは妊婦さんにとって必ずといっていいほど現れる症状の1つ。心配はいりません。

また、血液量が増えると足がむくみやすくなり、疲れも溜まりやすくなると言われています。日頃から、足の位置を高くしたり、水分をよく摂ったりするように気をつけてください。

それから、この時期にはお家などで「ドップラー聴診器(心音計)」を使うと、赤ちゃんの心音を聞くことができます。ママと違って自覚がわきにくいパパに、赤ちゃんの心臓の音を聞かせてあげるのもいいかもしれませんね。

赤ちゃんの様子

妊娠10週後半になると、赤ちゃんの身長3~5cm体重5~12gくらいへと成長します。神経が発達して、主要なところへ張りめぐらすことが可能になり、今まではもぞもぞと動かす程度だった赤ちゃんの動きも、さらに自由に、スームーズになってきます。

また、乳歯の芽が20本も形成されるようになり、爪や髪の毛なども作られて、顔だちもはっきりとしてくるのだそう。

また、軟骨もだんだん硬くなりしっかりとしてくるので、頭を支えられるようになり、背筋をまっすぐにした姿勢をとることができるように!手足の指先にある軟骨も硬く成長するため、指の1本1本までわかるようになります。

妊娠11週

ママの身体と注意点

妊娠11週になると、つわりが治まり、食欲が戻ってくるママが増えてきます。つわりで体重が減った妊婦さんは、この時期から少しずつ体重も戻ってくるようになるでしょう。

つわりは個人差があるので、この時期でもまだ不快な思いをされているママも少なくないと思いますが、身体を労わり、疲れたら身体を休めるなど、無理をしないように心がけましょう。

また、赤ちゃんの成長が著しいために、赤ちゃんに送られる血液の量が多くなり、ママの方は貧血気味になることも。めまい立ちくらみなども起きやすいので、注意しましょう。

それから、ホルモンが分泌される関係で乳首が黒っぽく変色してくるのもこの頃。乳首の変色は、妊婦さんであれば誰でも起こることで、出産後は次第に色が戻りますから、心配する必要はありません。

ママの子宮の大きさは、11週を過ぎると握り拳よりも一回り大きくなります。そのため、便秘頻尿は続きますし、ホルモンのバランスで腰痛が出てくることも。体調管理には気をつけましょうね。

そして、これは「胎児ドックの初期・中期それぞれの費用と内容は?」記事でも書きましたが、この妊娠11週から「初期胎児ドック」が受けられます。

「初期胎児ドック」は出生前診断の一つで、妊娠初期(11週~13週頃)に受けられるもの。主な目的としては、赤ちゃんの発育状況や胎児疾患の他に、染色体異常などのリスクの確率を見ることができ、具体的には、ダウン症候群、18トリソミー、13トリソミーの染色体異常の可能性を調べることができるのです。

また、胎児の首の後ろの皮下にある黒く抜けている部分の大きさを測る「NT計測」で首の浮腫みもチェックでき、この検査はこの時期にしかできないと言われています。

もちろん、この検査で得られる結果は可能性を測るものであって、確定ではないため、染色体異常などの可能性が高いとされた時には、絨毛検査羊水検査などの他の出生前診断も必要になってくると言われています。

赤ちゃんの様子

妊娠11週の赤ちゃんの身長4~6cm体重10~15g程度にまで成長します。

今まではがお腹に納まりきれずにへその緒の中にありましたが、胴体も伸びて、きちんと納まるようになり、重要な器官の他に、すい臓胆のう甲状腺などの器官も全て完成するのがこの時期。

すい臓も発達に伴って、インスリンの分泌もスタートし、赤ちゃんは羊水の中に尿を出せるようになります。

その尿の一部は赤ちゃんが羊水と一緒に飲んでしまいますが、赤ちゃんの尿は無菌状態なので、子宮や羊水が汚れるということもなく、飲んでも問題はありませんのでご安心を。

また、手足が長くなり、2頭身だったスタイルも、ついに頭・胴体・足3頭身へ!中でも頭は大きく、全長の半分程度。脳は出生時と同じ状態にまで出来上がってきます。

その他、口まわりの骨などが完成し、鼻が分離してきます。そうなると、口を動かしたり、あくびをしたりできるようになります。それに、嗅覚も発達するそうですよ!

それから、この頃には外性器が作られ、男女の差がはっきりとわかるようになるそうです。ただし、その差を超音波診断などで確かめられるようになるのはもう少し先のことになります。楽しみですね!