妊娠9ヶ月【妊娠32週・33週・34週・35週】

妊娠9ヶ月は、もうあと1ヶ月で「臨月」といったところまで来ている時期。羊水や胎動が減る一方で、赤ちゃんは急成長を遂げる時なので、ママの身体が辛いこともしばしば。どのような注意点があるのかまとめてみました!

妊娠32週

ママの身体と注意点

妊娠32週には子宮底長は28~36cmほど、子宮底がみぞおちまで上がってきます。赤ちゃんの体重がここからまた一気に増えるようになるので、ママのお腹も体重も増加していきます。そのため、つわりのような症状に苦しんだり、腰痛手足のむくみなどに悩んだりするママもさらに多くなるでしょう。しかし、出産までもう少し!頑張って乗り切りましょう!

またこの時期は、出産に向けてママの体内ではさかんに血が作られるように!そのため、「妊娠高血圧症候群」になってしまう妊婦さんも多く、20人に1人の割合で発症すると言われるほどです。「妊娠高血圧症候群」になると、赤ちゃんの発育不全や常位胎盤早期剥離など母子ともに危険な状態になるリスクが高まると言われていますので、診断をされたママは、医師の指示に従って適切な治療やケアを受けてください。

また、この頃になるとママのお腹はかなり大きくなって足元がまったく見えなくなるほど。特に階段などは、幅が狭いところだとお腹で隠れて見えないということもおきがちです。転倒などのトラブルを避けるためにも、足元を確認しながら歩く、手すりに摑まる、ヒールのある靴はやめて、足元のしっかりしたスニーカーを履くなどをおすすめします。

妊娠32週~33週にかけては、羊水の量がピークに達した後、減少していく時期にあたります。羊水は最終的にピーク時の半分、400ml程度にまで減少し、赤ちゃんはだんだん子宮の底に下りて、子宮の壁にぴったりとくっつくようになります。そのため、自由に動き回るスペースも減り、胎動も少なくなっていきます

ですが、赤ちゃんは子宮の壁にぴたっとくっつくようになりますから、動いた時は赤ちゃんの手足のパーツなどがくっきりとママのお腹の表面に現れ、見て取れるようにもなるでしょう。

ただ、だんだんと羊水量が減り、赤ちゃんも下へと下がっていくために、妊娠32週目以降は逆子が治りづらくなるとも言われています。ここから逆子が治る場合ももちろんありますが、万が一逆子が治らなかった時のことも考えて、担当の医師と納得のいく形での出産ができるように相談しながら、逆子対策にあたっていくようにしましょう。

それから、この週あたりから、赤ちゃんを出産するための産道を柔らかくするためにママの身体が本格的に動き出すようになると言われ、膣がゆるみ、おりものの量が増加します。下半身に不快感を覚えるママも少なくないようですが、誰しもが通る道です。市販のパッドやシートなどを活用したり、下着をこまめに取り替えたりしてみてください。

ただし、おりものの量が増えると言っても、が混じることはまずありません。もし、おりものに血が混じって、臭いがきついようなら、膣炎などのトラブルかもしれません。産婦人科へ行き、受診するようにしてください。

赤ちゃんの様子

妊娠32週の赤ちゃんは身長42~45cm体重1,4~2,3kgほどに。脳が更に発達し、しわも多く刻まれて、頭も大きくなります。また、身体も負けじと手足が伸び、4頭身のスタイルへ変化。髪の毛や爪も伸びて、顔の筋肉が細かく動かせるようになるので、表情がより豊かになるでしょう。

さらに、羊水の減少にしたがって、羊水の刺激から肌を守っていた胎毛がいらなくなり、消えていきます。また、皮下脂肪がしっかりとついてきて、体のしわが伸び、よりふっくらとした姿に。全体的に赤く透けていた身体も、ピンクっぽい半透明の肌へと変わっていきます。

そして、この週には、赤ちゃんの血液が全身を循環できるようになり、それにつれて、細胞へ栄養を運んだり、老廃物や余分な水分などを受け取ったりする「体液の循環システム」がしっかりとでき、尿として膀胱から排泄する頻度が増えます。そのため、ママの血漿でできていた羊水は、妊娠後期になるとその大部分が赤ちゃんの尿になると言われています。しかし、この尿は無菌で無害なもの。心配はいりません。

妊娠33週

ママの身体と注意点

妊娠33週になると、子宮底長は28~36cmほど、お腹がかなり大きくなり、それを支えるために背中を反らした姿勢をとることから、腰・背中・足の付け根・恥骨などに痛みを感じるママが増えてきます。

この時期のママは、赤ちゃんと羊水で+3kg前後体重も+5~15kgほど増えている状態。この重さが全て恥骨や足の付け根あたりにかかってくるため、少しの時間、立っているだけでも痛くなってくることが増えてしまうのです。

赤ちゃんを出産すれば、半年くらいでほとんどの方が改善すると言われていますが、この時期は頑張って乗り切るしか方法がありません。恥骨や足の付け根などが痛くなったら、横になって身体を休めるのはもちろん、軽い運動や入浴などで身体を温めるのも効果的だそう。

また、この時期は、お腹が大きくなったことや圧迫感などで「睡眠不足」になるママも多いようです。さらに、ちょうどこの頃に、今までの「妊娠疲れ」が肩こり、腰痛、だるさなどといったマイナートラブルの形を取って表れがちなので、睡眠不足と重なって、ひどい方だと寝込んでしまうこともあるとか。気をつけてくださいね。

そしてこの時期は、「前駆陣痛」という子宮の収縮によって、お腹が不規則に張るようになります。偽陣痛とも呼ばれることもあり、痛みの強弱や間隔は不規則で、安静にしていれば治るのが特徴です。急に何度もお腹が張ると「陣痛!?」とドキドキするかもしれませんが、本当の陣痛はお腹の張りや痛みが規則的にやってきますし、痛みはどんどん強くなっていきます。

ただ、10~15分間隔で規則的にお腹が張る、お腹の張り+出血や破水が見られる、30分以上、安静にしていても張りが治まらない・・といった場合は、すぐに病院へ連絡を!もしかしたら、そのまま出産ということもあり得ます。

では、もし、この週に赤ちゃんが産まれてきてしまったらどうなるのでしょう?実は、妊娠9ヶ月のこの時期に早産になったとしても、赤ちゃんの体液循環システム、肺や脳などの重要器官はすべて完成しているのであまり心配する必要はないと言われています。

妊娠37週~42週までの出産を正常な時期のお産「正期産」、37週以前の出産を「早産」と呼びますが、この時期の出産は正期産に比べれば健康上の問題なども出てきやすい、出産後は保育器で経過観察をする必要があるなどの違いはあるものの、最新の医療技術の力を借りて、短期間で退院することができ、後遺症が残る確率も少ないということです。

赤ちゃんの様子

妊娠33週の赤ちゃんの身長42~45cm体重1,6~2,3kgにまで成長!骨がほぼ出来上がって、新生児と同じような容姿になります。羊水の量は減ってきているので、羊水中に浮かんでいるというよりは、羊水につかって子宮の壁にくっついているという状態のよう。

そして、この週には、今まで少しずつ発達してきた五感がとうとう完成聴覚嗅覚はすでに成人に等しいくらいの機能が備わっていますし、触覚も敏感になって、手で触れた感覚や痛みも分かるように。光を感じたり、大きな音に驚いたりもしますし、羊水の味も感じられるようになっていると言われています。ただ、視覚に関しては、子宮内が暗いため、赤ちゃんが何かを見ることはないとも。

ちなみに赤ちゃんの瞳の色は、始めから黒や茶色ではなく、この時期の赤ちゃんは青っぽい色をしているそう。これは、まだ色素が沈着していないためだと言われており、目の色が出来上がるのには、まだ時間がかかるようです。

妊娠34週

ママの身体と注意点

妊娠34週の子宮底長は30cmを超え、胸やけ・頻尿・手足のむくみ・貧血・立ちくらみ・肌のかゆみ・便秘・痔など、マイナートラブルが続く時期です。この時期のママは、羊水量を含めてお腹に3kg前後の重りを毎日24時間抱え続けている状態。身体のあちこちが痛くなったり、不調が出てきたりするのも仕方がないことなのかもしれません。

この時期、胎動は徐々に減っていきます。しかし、胎動を全く感じないということはありませんので、胎動を全く感じないという時は、何らかのトラブルが発生している恐れがあります。すぐに病院へ連絡して、医師の指示に従いましょう。

その他、この妊娠34週の段階で「破水」してしまうママも決して少なくないと言われています。「破水」とは、赤ちゃんや羊水を包んでいる卵膜が破れて羊水が体外へ流れ出すこと。

まれに破水したことに気がつかない妊婦さんもいるそうですが、羊水透明、または黄緑色をしており、独特の異臭がするのが特徴。股の間からだらだらと水が流れ出すような感じがして、足元が濡れることも。

このような症状が見られた場合は「破水」をしたということですから、すぐに病院へ向うか、救急車を呼ぶようにしましょう。このように、臨月に近くなると、予定日まで日にちがあるからと言って油断するのは禁物になります。いつ破水陣痛が起こってもおかしくないと考え、最低限、入院に必要なものをスタンバイしておくようにしましょう。

また、この妊娠34週以降に逆子と診断された場合、「帝王切開」を検討しなければなりません。最終的に逆子のまま出産する方は少なく、全体の3~5%ほどだと言われており、臨月に入ってから逆子が治った妊婦さんも多くいますが、念には念を入れておく必要があるからです。「逆子体操」などを行いながら、慎重に赤ちゃんの経過を観察するようにしてくださいね。

それから、お仕事をしているママは、出産予定日の6週間前である、この妊娠34週から産前休暇を利用することが可能に。産後8週間は産後・育児休暇を利用することになりますので、産前産後休暇や育児休業を考えている方は、各種手続きの仕方を調べ、済ませておきましょう。育児休業期間は、企業独自の「育児休暇」もありますので、休みに入る前に、申請期間や取得期間を把握し、スムーズに休みに入れるようにしておきましょう。

また、旅行里帰りはこの週までに行うのが無難。もっと後になると、飛行機に乗れなくなるなどの支障も出てきます。それから、産後、早目に仕事復帰したい方は保育園関係の情報も集めておくといいですね。出産してから保育園を選んでいては募集時期に間に合わない、近所の保育園は満員で入れなかった・・などといった例もあるそうなので、役所や口コミなどで情報を集めておきましょう。

赤ちゃんの様子

妊娠34週の赤ちゃんの身長43~46cm体重1,8~2,5kgほどになります。この時期は、身長の伸びに比べ、体重の増加が著しい時。赤ちゃんは出産に向けて身体の機能をより向上させるために活発に細胞分裂を行い、細胞自体も大きくなっていると言われています。

脳神経の発達も目覚ましく、感情が芽生えて表情が豊かになります。外からの刺激に反応して笑うようにもなり、自律神経も発達。交感神経と副交感神経のバランスが整い、心拍数もコントロールできるようになります。呼吸も上手にできるようになります。

脳の方では、曲がりやすかった頭蓋骨以外の骨もだいぶしっかりしてきます。爪も伸びてくるので、赤ちゃんが自分の爪で肌を傷つけることもあるようになります。

妊娠35週

ママの身体と注意点

妊娠35週の子宮底長は29~37cmほど、子宮は妊娠をしていなかった頃に比べると容量はなんと800倍・重さは20倍にも成長しているのです。ここから妊娠40週くらいまでの1ヶ月ほどで、赤ちゃんは500~800gも成長すると言われており、そのためママも臨月までの残り1ヶ月で体重が+1kg増加すると言われています。

また、この時期くらいから、ママの身体は出産の準備をスタートさせ、少しずつ子宮口が開いてきます。中には、この妊娠35週にすでに子宮口が開き始めている方も。ただ、この時期は赤ちゃんの下降が始まるかどうかといった頃なので、子宮口が開くとしても0.5~1cmほどのもの。分娩の目安となる10cmまでにはまだまだ余裕があるので、子宮口が開いてきたからといってそれほど不安に思わずとも大丈夫です。落ち着いて、いつもと同じように過ごして構いません。

そしてこの時期、ママの身体では通常の約1.5倍もの血液量の増加が起きていますが、血液中で酸素を運ぶ役目の赤血球は増加をしていないため、血液が薄くなってしまいがち。そのため、ママは貧血になりやすく、血液の1/6が子宮に集中して脳にいく血液量が低下するため、立ちくらみめまいも起こりやすくなります。

妊娠35週は、臨月に近く、そろそろ入院や赤ちゃんグッズの準備が必要になってきますが、節々の身体の痛み、倦怠感、マイナートラブルによる体調の不調などでどうしてもストレスがたまりやすくなるそうです。

その上、お腹が大きくなって、靴や靴下を履く、足の爪を切る、お尻を床に着けた状態から立ち上がるなどの日常動作や身の回りことが難しくなる時期でもあります。自分一人で出来ないことが増えるかもしれませんが、出産まではあともう少し!周りの人の力も借りて、この時期を乗り切りましょう!

赤ちゃんの様子

妊娠35週の赤ちゃんの身長43~46cm体重1,95~2,7kgほどへ成長!この時期の赤ちゃんの体重は2kgくらいしかない子もいれば、2,7kgに達している子もいるなど個人差がかなり出てくる頃。異常のない範囲であれば、「赤ちゃんの個性」として考えるようにしましょう。

残りの1ヶ月で赤ちゃんは+1kg近く体重を増やします。次の検診まで赤ちゃんがぐっと大きくなっていることも珍しくないですし、超音波エコーで1割~2割程度の体重の誤差が出ることもありがちなこと。あまり気にしないようにしましょう。

赤ちゃんはこの時期、内臓器官が成熟し、胃腸がゆっくりと機能を開始させるように。器官がひと通り完成して、いつ産まれても大丈夫な状態により近づくことになります。脳神経もより発達し、全身に生えていた胎毛の顔やお腹部分の毛が消えて、新生児と同様の見かけに。

体脂肪率は8%ほどまで増えるので、かなりふっくらとして赤ちゃんらしい姿になります。また、皮下脂肪が増えたことで手首や足首にくびれが見られるようになり、肘や膝にくぼみも作られるようになります。

また、赤ちゃんは毎日、呼吸の練習を続けてきたので肺呼吸の準備も万全な状態に!ですから、この時期に産まれてしまっても、赤ちゃんはちゃんと呼吸することができると言われています。