妊娠が確定して喜びや幸せを感じる妊婦さんは大勢います。嬉しい気持ちと同時に、はじめての妊娠であれば不安なことはたくさん出てきます。

妊娠初期の女性は、お腹周りや外身は妊娠前と変わりません。つわりや疲労感はあるものの、「本当に小さな命が授かっているのだろうか……」と思う時期でもあります。これは赤ちゃんの胎動(お腹の中の赤ちゃんの動き)を実感できるのが妊娠5~6ケ月(19週~20週あたり)が一般的だからです。

ただ、外見からは妊娠していることが分からなくても、お腹の中では小さな命がすくすくと成長しようとして頑張っています。そのため、妊娠5ケ月になるまで無理をしすぎないように注意しなければなりません。

安定期と言われる妊娠5ケ月には胎盤(赤ちゃんのベッド)が出来上がります。それまでは赤ちゃんにとって流産の危険が多い時期でもあるのです。夫婦はお互いに協力して「早産や流産しないための努力」が必要になります。

赤ちゃんにとって一番安全である保育器はお母さんの子宮の中です。安定期に入るまで、以下のような内容を忘れないようにするとよいです。

決して無理をせずに安静と睡眠を十分にとるようにする

まず、妊娠初期の女性は安静にすることが一番大切です。

可能な限り、少しでも疲れたら身体を休めることを第一に考えるようにしましょう。

会社勤めの女性の場合:

妊娠している女性の中には会社勤めの方が大勢います。

ただ、会社勤めの女性の場合、安定期に入るまで周囲や会社の同僚に妊娠していることを話さないケースがあります。そのため、妊娠によって体調が悪いときでも「周囲に分からないように平然を装うのが大変だった」と本音を語る妊婦さんも多いです。

営業職であれば、外回りをするため妊娠中はかなり体力を消耗してしまいます。周囲に話しづらい女性は多いですが、無理をして身体が疲れすぎないように気をつけましょう。

では、会社勤めの女性は仕事と妊娠をうまく両立させるためにはどのように行動するとよいのでしょうか。

出産予定日が確定したら、会社の上司や仕事で深く関わる人には妊娠を伝えてフォローしてもらう:

会社勤めの女性は、出産予定日が分かった妊娠初期の時点(妊娠10~11週目)で、上司や仕事で深く関わる人には妊娠の報告をすることが大切です。仕事をする上で体調が思わしくない場合、早退や母体に負担のない範囲で勤務できるようにしてもらいましょう。

私の場合は自営業のため、両親に早い段階で妊娠を伝えていました。そのため、安定期に入るまでは極力身体を安静にすることができたのです。また、主人のおかげで仕事をセーブすることもできました。

ただ、妊娠が分かったからといって、誰しもすぐに休職できるわけではありません。私の友人の場合もそうでした。

私の友人は会社勤めをしているため、上司や仕事で深く関わる人に妊娠を報告して、体調に無理のないようにフォローしてもらっていました。体調の悪いときには、当日会社を休むなどして妊娠中を無事に乗り越えることができたのです。

会社で働く妊婦さんは、なるべく可能な範囲で周りに頼れる環境を自ら作るようにしてみるとよいです。

睡眠時間をきちんと取り身体を休める:

さらに、睡眠を十分にとることも重要です。

妊娠中は疲労感や吐き気、火照りなどの症状が表れるため妊娠前に比べると疲れやすくなります。

赤ちゃんが元気に育ち、無事に出産を迎えるためには「お母さんの身体が元気な状態」でなければなりません。睡眠を十分にとることで、疲れた身体を回復させることができます。

私の場合、妊娠初期は特につわりがひどく、日中から夜にかけて疲れやすかったです。日中、体調が悪いときは横になってとにかく身体を休めました。それでも夜は不思議なくらい熟睡できました。

夫婦二人の時間を作るようにする:

睡眠時間を確保するといっても、夫婦二人の時間はとても大切なものです。

私の主人は、深夜24時半頃まで自宅で仕事をしているため、その時間に合わせて夫婦で眠る前にコミュニケーションの時間を作っています。妊婦さんにしては遅い就寝ですが、深夜25:00~25:30くらいには眠るようにしていました。

就寝時間は遅くなってしまうものの、私にとって眠る前の夫婦の時間は心の充電になります。私の周囲にも「妊娠中の夫婦のコミュニケーションはとても大切」と感じる男女は大勢いました。妊娠中は身体に負担の無い範囲で夫婦の時間を作り、早めの就寝を心がけるとよいです。

一日の中で自分自身の体調のリズムを把握する

私の場合、9月に入籍をして、その時点で12月に挙式を執り行う予定でした。しかし、挙式の打ち合わせが数回ほど始まった段階の10月末頃、私が妊娠しているのが分かりました。

そのため、挙式の準備にむけてどうしても外出しなければならないことがありました。

また、外せない予定・仕事で朝8~9時ごろ起床してすぐに出かける日もありました。そうすると、夕方頃にはやはり体調が悪くなる日が多かったです。体調が良いとついつい出かけたくなりますが、自分一人の身体だと思わずに無理をしないことが大切です。

妊娠中の女性は、どの時間帯に体調が優れないのかを把握しておくことも大切です。人によっては、午前中はいつも調子がよく、夜は体調が悪くなりやすい方もいます。

私自身も、初めのうちは自分の体調のリズムが分かりませんでした。ただ、日が経つごとに、「どの時間帯で体調がよいのか」や「どのくらいの時間を外出していると疲れやすくなるのか」が分かってきました。

まずは、可能な範囲で「一日の中での体調のリズム」を把握するようにしてみましょう。

自分自身に合った生活スタイルは人によって異なります。夫婦であれば、食事の支度や買い物などを協力・相談しなければならないことはたくさん出てきます。

なかには、「自分の体調のリズムをいちいち相手に伝えにくい」「相手も仕事で疲れているのだから言いづらい」と感じる女性はいます。

ただ、あなたが自分の体調をきちんと言葉にして伝えることは悪いことではないのです。むしろ、言葉にして伝えることで初めて相手に伝わるということを心に留めておきましょう。

夫婦二人で一緒に「小さな命を育てていく気持ち」が何よりも大切なのです。

重い荷物をもたないようにする

では、妊娠が確定してから特に気をつけることにはどのような点があるのでしょうか。

産婦人科で初回の妊婦健診を受けて、晴れて妊娠が確定したとします。

女性によっては、自分の体調の変化にとまどうことも少しずつ増えてきていると思います。私自身もそうでした。妊娠が初めての女性であれば不安になることもあるでしょう。同時に母親としての責任感も芽生えてきます。

まずは、安定期まで無事に赤ちゃんを育てることを考えましょう。そのためには、重い荷物を持たないようにする工夫が必要です。

パートナーや周囲の協力を得て日々の買い物をおこなう

重い荷物の代表としては、日々の買い物があります。

重量のあるものをもつときは身体に力が入り、持ち上げるときに力みが生じます。そこで、普段の買い物はパートナーの休みの日を利用して、一緒に出かけるとよいです。また、女性が実家近くに住んでいる場合や周囲に頼る人がいる場合は、ちょっとした買い物を頼んでみるとよいでしょう。

ネットショッピングやスーパーの宅配サービスの利用を検討する

しかし、シングルマザーの女性や周囲に頼る方がいない場合はどうしたらいいのでしょうか。

その場合は、インターネットショッピングやスーパーの宅配サービスを利用しましょう。仕事でなかなか買い物に行くことができない方や、高齢者など幅広い年齢層に利用されているサービスです。

スーパーの宅配サービスは、自身の近くのスーパーのサービスカウンターで申込みできます。また、役所で母子手帳をもらう際に食材宅配サービスのパンフレットが配布されることもあります。以下が宅配サービスのパンフレットの一部です。

このような宅配サービスは安心食材(国産・産地・環境)にこだわった食材であり、化学調味料不使用という妊婦さんが安心して利用できるものとなっています。

スーパーであれば、添加物が入ってしまっているものも多く見かけます。例えば、ハムやウインナーなどは添加物(発色剤や化学調味料)が入っているものがほとんどです。宅配サービスの店舗によっては、このようなハムやウインナーでも添加物を使用せずに作られているものを購入できます。

なお、インターネット限定で少量をお試しできる「お試しセット(送料無料)」があります。どのようなものが購入できるのかを事前に試すことができるのです。ある店舗であれば、税込1000円程で8種類の野菜を購入できます。

長時間の歩行と60分以上続けての電車移動は避ける

さらに、混雑しやすい交通機関の利用も安定期に入るまでは気をつけなければなりません。

一人で電車に乗る場合はなるべく満員電車は避けるべきです。これは、万が一満員電車で押されてしまったり、気分が悪くなったりしないようにするためです。特に、60分以上続けての電車移動は避けたいものです。

ただ、それでも満員電車に乗ったり、長時間の歩行が必要だったりすることがあります。そのときは靴を工夫するようにしましょう。

妊婦さんはヒールのない靴を履く

妊婦が履くべき靴としては、ヒールのない靴があります。私の妊娠初期~中期は冬の時期だったため、以下のようなベロア素材と中がボア素材になっている靴を購入しました。

靴底は低反発素材になっているもので、街中にある靴屋さんで買いました。

安定期に入るまでは少しの段差でもつまずいて転ばないように、細心の注意を払わなければなりません。ヒールの無いフラットな靴や運動靴を履くようにして、歩きやすい靴を心がけましょう。

今は、インターネットや靴売り場で、フラットでおしゃれなデザインの靴を多く見かけるようになりました。

お腹の大きくなる時期には低ヒール(3㎝程)でバランスを取ると良い

ただ、お腹が大きくなった妊婦さんの場合、身体のバランスを取るために多少ヒールがある方が安定しやすくなります。なお、安定期以降であれば少しのヒール(3cm程度)であれば問題はありません。

靴を購入する際は、ネットショッピングなどではなく、店頭で購入するといいです。ネットショッピングは時間のない方にはとても便利なものですが、実際に自分自身で履いてみることが大切です。

店頭購入であれば、実際の履き心地が分かりますし、店内を少し歩き試し履きしてみると自分に合った一足が購入できます。

なお、外出から自宅に帰った際は以下の内容を習慣にするとよいです。

家族全員で「手洗いとうがい」で風邪を予防する

妊婦さんも外出しますし、会社勤めの女性であれば満員電車の時間帯に出社・帰宅することになります。また、旦那様は仕事で一日外に出かけることになります。そのため、知らず知らずのうちに多くのウイルスを家の中に持ち込むことになります。

妊娠中は、妊娠前に比べて免疫力が落ちやすくなっているため、本人が気をつけていてもウイルスに感染しやすくなっています。妊婦さんがウイルスに感染してしまうと、お腹の中の赤ちゃんにも影響が出てきます。軽い風邪の症状であれば、ビタミンCを多めに摂ったり、睡眠を十分にとったりすることで回復することができます。

ただ、インフルエンザウイルスに妊婦さんが感染してしまったり、免疫が落ちたりして身体が弱ったことで帯状疱疹などができてしまうと治すのが大変です。妊婦さんは薬を飲めない分、ウイルスの症状を治すのにも一苦労です。これを理解しなければなりません。

外出後は「手洗いやうがいでウイルス対策をする習慣をもちましょう。元気な赤ちゃんが生まれるためにも、家族みんなで予防することが大切です。

元気な赤ちゃんが生まれるためにも、家族みんなで予防することが大切です。

旅行は近場であっても控える

ここまで、妊婦さんが安定期に入るまで気をつけるべきことを述べてきました。

しかし、妊婦さんの中には気分転換の旅行や新婚旅行に行きたいと思っている方も多いです。ただ、旅行に行く場合には、行ける時期や可能な範囲などがあります。それを踏まえたうえで検討するとよいです。

旅行に行く場合は、担当医師に確認する必要があり、旅行先ではすべて自己責任であるという意識を持たなければなりません。

妊婦さんは、「安定期に入るまで60分以上の交通機関での移動は控えるべき」と既に記載しました。基本的には、赤ちゃんが順調に育ってくれる環境をつくるためにも安定期に入るまでは旅行は控えるのがよいです。

優先順位を考え、「今一番何が大切なのか」を自分自身に問うべき

私は、9月に入籍をして12月に挙式を行う予定でした。また、新婚旅行は翌月の2月終わり頃に海外に行く計画を立てていました。

しかし、10月の終わりに、妊娠が分かったので、新婚旅行を延期にしました。また、11月に行く予定だった京都旅行も断念しました。私にとって、旅行や新婚旅行はとても楽しみにしていたものです。

ただ、授かった大切な命は非常に大切ですし、この機会を逃すと次いつ自分のもとに来てくれるのか検討がつきません。一方、旅行であれば、いつかは夫婦で一緒に行くことができます。

私はこのタイミングで小さな命を授かったことに感謝をしました。迷ったときは「今、一番何が大切なのか」を自分自身に問いてみると分かりやすいと思います。

本当に旅行は行かれないものなのか??

しかし、近場の旅行であれば、安定期に入ってからであれば問題はないようです。妊婦さんが旅行に行きやすい時期は妊娠6ケ月頃(妊娠20~23週)が目安です。私は安定期に入った妊娠6ケ月(妊娠22週)に主人と熱海に旅行に行く計画を立てました。

私の場合、入籍してすぐに我が子を授かったため、予定していた新婚旅行に行っていません。また、この時期は私の誕生日月でもあったのでお祝いもかねていました。ただ、妊娠中であるため、産婦人科医の担当医師に旅行の際の注意事項を伺ってきました。

妊婦さんの旅行時の注意点:

医師から言われた注意事項としては、以下のようなものがあげられます。

・疲れすぎないようにする

・長時間歩きすぎないこと

・サウナなどの場所は控えるようにする

特に、特別なことはないようですが、自分の体調を把握して無理をしない範囲で楽しむようにするとよいでしょう。安定期に入れば、夫婦二人で旅行に行ったり、美味しいディナーを食べに行ったり楽しむことができます。

なお、妊娠期間中は女性も気持ちの変化に敏感になりやすいです。そのため、以下のような点も心に留めておくことが大切です。

夫婦二人で楽しむ気持ちを忘れない

女性は愛する人の子供を10ケ月間お腹の中で育てます。体調も日々変化していくため、独身の頃と同じように、遠出したり頻繁に出かけたりすることはできなくなります。自分一人だけで楽しむことを考えるのではなく、「夫婦二人で一緒に楽しむこと」を忘れないようにしましょう。

男性は、女性が妊娠しても身体が変化しませんし、つわりで気持ちが悪くなることもありません。そのため、今までと変わらず二人で楽しめるものと考えます。また、付き合いと称して飲みに行ったり、自分だけで楽しみたい気持ちもあったりするでしょう。

男性であれば、付き合いとしての飲みも大切です。飲みの付き合いは息抜きになり、仕事を円滑にするのに多いに役立ちます。「ある程度の息抜きは、男性にとって必要なのだ」と女性側も理解する気持ちが必要なのです。

私は妊娠が分かった頃、自分の体の変化にうまく心がついていきませんでした。そのため、主人が遅くまで飲んでいたときにかなり不快になったことがあります。

そこで、私は「自宅でゆっくりとさせてもらえる時間が増えた」と考えるようにしました。それからは、多少の飲みで旦那が遅く帰るくらいであれば気にならなくなりました。妊娠中の女性は、男性が仕事で頑張っている気持ちを理解して、たまの息抜きを分かってあげることが大切なのかもしれません。

小さな命は夫婦二人で育てていくものです。夫婦で一緒に楽しみたいという気持ちを互いに忘れないようにしましょう。そうすれば夫婦が仲良く、出産後も生活を共にして支え合っていくことができます。

夫婦生活(夜の営み)も出来る限り休止するべき

安定期に入るまでに気をつけるべきことは既に述べましたが、夫婦であれば大切な問題があります。妊娠中の夜の営みについては、妊娠中の女性であれば疑問に思う方は大勢います。実際のところ、私も妊娠中の夫婦生活に関して疑問がありました。

当初は、私自身、妊娠中の営みはソフトエッチであれば可能というのを簡単に考えていました。

しかし、妊娠初期は赤ちゃんの基礎となる胎盤が出来上がっていないため、わずかな刺激でも身体に負担がかかってしまいます。母体の安静を考えるならば、しばらく夜の営みを休止することが賢明です。

私自身の妊娠初期のエッチにおける体験談:

私は妊娠初期(妊娠2~3ケ月)の頃、今までと変わらずに主人とエッチをした夜がありました。しかし翌日の昼頃に、軽く経血がでてしまいました。頭が真っ白になったのを今でも忘れません。その日からしばらく安静にして、とにかく身体を休めて安静にすることだけをひたすら考えました。

それからは、病院でもらった妊娠中に気をつけるべき内容が記載されているパンフレットにもう一度目を通しました。そして、安定期までは夜の夫婦生活を控えるべきであることを学びました。

夫婦であれば、言葉だけでなく身体でコミュニケーションをとることで互いに満たされることはたくさんあります。これは、男性だけでなく女性も同じです。

そこで、妊娠初期は、以下のような方法をとって夫婦の時間を楽しむようにしましょう。

言葉や互いに触れあうだけの時間を楽しむことが大切

インターネットで調べると、妊娠初期も「体位やソフトにすればエッチをすることに問題はない」と書かれていました。しかし、胎盤が完成していない時期に、性器を出し入れしてセックスすることは安全だとはいえません。

また、妊娠中の女性は、免疫力が低下しやすくなっているため、コンドームをしないエッチによって中出しされると細菌に感染したり、精子に含まれるプロスタグランジンという成分によって子宮が収縮したりします。

可能であれば、安定期までエッチは控えるようにしましょう。夫婦で言葉のかけあいや共に触れ合うことでコミュニケーションをとることを楽しむようにするとよいです。

安定期(妊娠20週目)に入ってからは、ゆっくりとソフトなエッチは可能

ただ、よくよく調べてみると妊娠初期とはいえ、安定期に入ってからの夜の夫婦生活は「ムリのない範囲であれば問題はない」とのことでした。

では、安定期に入ってから、夫婦が安心して行うために以下の内容を参考にするとよいです。

妊娠中のエッチの注意点

・男性器を挿入する際は浅めにする

・お腹を圧迫しないようにする

・男性は正常位の際、体重をかけないように気をつける

・セックスも夫婦の愛情のコミュニケーションである意識を互いにもつと良い

・穏やかなエッチを心がける

・女性の胸や性器への愛撫は優しく、前戯や挿入を急がないこと

・女性の体調が優れなくなった場合、男性に対して優しさをもって中断することを伝える。無理に継続して行わない

以上の箇所に注意し、夫婦で愛情のある妊娠中のエッチを楽しんでみましょう。

「ご主人の愛情」が何よりも妻の元気の源である

夫婦の夜の営みが大切なことは先ほど述べましたが、妊娠中の女性にとって何より大切なのは「ご主人の愛情」です。

女性は、周囲の期待と最愛の人との子供を育てることに大きな責任感を1人でかかえています。

仕事をして外で頑張っているから、飲みに行ったり息抜きをしたりしたいと思う男性は多いです。もちろん、気持ちはよく分かります。

ただ、子供を授かったことで、夫婦はお互いに「何を大切にしていかなければならないのか」をいま一度考えるとよいです。独身のときと同じような状態や心構えでは、きっと良い出産を迎えることはできないでしょう。

お互いにある程度節制し、パートナーとの生活を満たすことを一番に考えることが大切です。男性は自分の子供を授かってくれた妻に感謝を忘れてはいけません。そして、妻は夫に対して家族を支えて、懸命に仕事をしてくれることに感謝する気持ちが大切です。

夫婦で互いに支え合って妊娠期間を過ごしていきます。

ただ、安定期といわれる妊娠5ケ月に入っても、女性によってはつわりがおさまらない方もいます。

では、妊娠中に表れる「つわり」の症状をどのようにして乗り越え、どのように向き合うとよいのでしょうか。

つわりで苦しくても、それは幸せの証

つわりで辛いと、食事をすることがしんどく感じることがあります。安定期に入るまでは、つわりは一番重い時期です。この時期は、無理に食べようとしたり、きちんと食事を摂れなかったりすることがありますが、そうしたことで自分自身を悲観することはありません。

赤ちゃんはお母さんが想像しているよりもずっとたくましく成長しようとしているのです。これまで、お母さんが食べて身体に蓄えられた栄養からすくすくと大きくなろうとしています。

「食べられる範囲で食べればよいのだ」と肩の力を抜いて考えるようにしましょう。

私の場合、妊娠するのは初めてのことでした。これほどまでに、つわりが辛くて、いままで大好きだった食事や食事を作ることがしんどいとは想像もしていませんでした。

ただ、妊婦さんの中には「栄養を摂れなくて本当に大丈夫なのだろうか」と疑問に思う女性は大勢います。私や主人もその内の一人でした。

妊婦健診(妊娠10週目後半)の際に、産院の先生に「つわりで食べられない方が多く、夕食を少し時間をかけて食べるようにしている」と自分の不安な気持ちを伝えました。先生は、「この時期は、つわりが一番重い時期でもあるので無理して食べなくても大丈夫よ。食べなくても、赤ちゃんはすくすくと大きくなってくれるものだから」と答えていただきました。

これを聞いたとき、ものすごく肩の力が抜けたのを忘れません。

だからこそ、食べられるときはなるべく赤ちゃんに栄養を届けてあげたいと考えます。

早産や流産を防ぐためには意識して摂りたい「ビタミンE」

早産や流産を防ぐためにビタミンEが活躍してくれます。以下、ビタミンEの食品例を記載します。ぜひ、食事に摂りいれるのをオススメします。

主なビタミンEの食品一例:

・玄米

・ゴマ(いりごま・すりごま・練りごま)

・アーモンド

ビタミンEはアーモンドなどの種子に含まれています。妊娠初期はつわりで思うように食事ができませんが、ビタミンEは流産を防ぐために効果があります。また、アーモンドだけでなく、玄米やごまにもビタミンEがあります。

ただ、アーモンドを使う場合には、無塩タイプのローストされたものがよいです。これは、食材を調理する際の塩分などがあるため、必要以上に塩分を摂らないようにする必要があるからです。

ダイエットや健康のために、玄米食を始める女性はいますが、妊娠中の女性は積極的に食べてほしい食品でもあります。なかなか自炊できない場合、外食で玄米を食べるのは難しいかもしれません。

ただ、お握り専門店で、玄米のおにぎりが発売されている店舗は存在します。私は、妊娠前に何度か利用したことがあります。

また、妊娠中の現在は、食事が作れず、外食することもあります。しかし、少しでも体調が良いときに玄米ご飯を自宅でまとめて焚いておくようにしました。女性によって異なりますが、私の場合、玄米ご飯はとても食べやすかったです。

炊飯器で炊くご飯の臭いはやはり気持ちが悪くなりましたが、まとめて炊くため、毎回ではないのが助かりました。家電量販店で販売されている炊飯器は玄米機能も付いているため、妊娠中はこのような機能を利用することでご飯を楽に炊くことができています。

まとめ

妊娠の兆候が表れて、晴れて産婦人科で妊娠の確定をもらう瞬間はとても嬉しいものです。

私自身、妊娠初期はとても不安が多く、安定期に入るまでとても慎重に過ごしていました。ただ、ここに書いてある内容を一つ一つ守り、夫婦で習慣化していきました。

安定期に入るまでは、母体が疲れすぎないことが大切です。また、早産や流産を防止するため、ビタミンEを積極的に摂ることで体の中からも赤ちゃんに栄養を届けてあげましょう。

ぜひ、妊娠初期の女性には、愛するパートナーとの子供を安定期まで大切に育てていってほしいと思います。