近頃、妊婦に必要な栄養素として広く知られるようになった「葉酸」
聞きなれないというプレママも多いかもしれませんが、葉酸はママとお腹の中の赤ちゃんを守ってくれる強い味方である栄養素!

今回は、そんな注目の「葉酸」パワーについて、必要な時期、摂取量、果たす役割など、徹底解剖していきます!

葉酸って何?

ではまず、葉酸とはどういうものなのか?というところから見ていきましょう。
葉酸は、実はビタミンB群の1つで、緑黄色野菜・豆類・果物・レバーなどに多く含まれている栄養素です。水溶性・熱に弱い・体内に貯めておくことができないという特徴を持っています。

また、その役割はというと、葉酸は遺伝子情報をもつDNAで構成された「核酸」の合成を助けて、細胞の分裂や増殖を促す働きがあると言われるので、不足すると正常な細胞増殖活動が行われなくなる危険性があります。
さらに、貧血動脈硬化の予防にも効果があると言われています。

ただ、日本では欧米に比べて葉酸不足による胎児の異常などが低かったため、これまではそれほど注目を浴びることがありませんでした。

しかし、近年の赤ちゃんの先天異常の増加などから、2000年以降、母子健康手帳にも葉酸摂取の必要性が記載されるようになり、日本産科婦人科学会でも妊娠中に葉酸摂取が不足してしまうと、先天異常を招く恐れがあるとしました。

厚生労働省でも「妊娠する1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月まではしっかり摂取するのが望ましい」と発表しているのです。

妊娠中の葉酸の必要摂取量と役割について

では、そんな妊娠中に摂取するのが望ましいとされる「葉酸」について、ここからは妊娠中の各時期に必要な量や役割などをそれぞれ見ていきましょう。

妊活中~妊娠初期

ママが妊娠すると、その直後から活発に細胞分裂が始まり、妊娠2ヶ月、つまり妊娠4~7週の頃には赤ちゃんの脳や脊髄の神経細胞の約8割が形成されていくと言われています。

そのため、この時期に葉酸が不足すると、赤ちゃんの「神経管閉鎖障害」といった先天異常を引き起こすリスクが高くなると指摘されています。

この「神経管閉鎖障害」というのは、脳や脊椎が形成される時に神経管がうまく結合しないなどの異常が起こる先天性異常のことで、脊髄に癒合不全が起これば「二分脊椎」になる可能性があり、脳に腫瘤ができたりする「脳瘤」や脳の一部分または大部分が形成されない「無脳症」などがあります。

ですから、この時期は赤ちゃんのリスク低下のためにも葉酸をきちんと摂ることが必須となります。さらに、葉酸には疲労回復食欲増進貧血気持ちを安定させる作用があると言われているので、ママの身体にもいい作用をもたらしてくれるという利点も。

また、葉酸は摂取してから体内でしっかりと作用するまで1ヶ月かかるとも言われており、受胎直後からスタートする細胞分裂や増殖活動を正常に促すためにも、妊活中からきちんと摂取しておきたいところ。

この時期の葉酸の必要摂取量は、普段の食事+0.4mg=400μg/日
普段の食事も葉酸が多い食物などをバランスよく摂るのはもちろん、それに加えて400μgの葉酸が別に必要になってきます。

ちなみに、400μgの葉酸を食物から摂取しようとすると、ホウレンソウなら7束、ブロッコリーなら8房、アスパラなら11本が必要だとか・・ちょっと無理な数字ですよね。そのため、この時期の葉酸摂取は「サプリメント」がおすすめです。

ただし、葉酸をたくさん摂ると言っても、限度というものがあります!
1日に葉酸を900~1000μg以上摂取すると、発熱や蕁麻疹、かゆみ、呼吸障害といった過敏症などの悪影響が出る危険がありますので、必要以上にサプリメントを摂るなんてことはやめましょう。

妊娠中期~後期

妊娠初期に葉酸が必要なのはわかったけれど、妊娠中期以降も必要なの?と疑問に思うママもいるかもしれませんね。その答えは、YES。必要なのです。

その理由としては、まず1つ目に妊娠が継続されているということ。お腹の赤ちゃんの成長は妊娠初期だけで終わるものではなく、中期以降も目覚ましい発達を遂げるもの。その成長や各器官の発達のためにも、ビタミンB群の栄養素である葉酸は引き続き必要となります。

また2つ目の理由としては、妊娠中期以降、お腹の中の赤ちゃんに酸素や栄養を届けるべく、ママの体内では血液量が大幅にUPしますが、どうしても赤ちゃんが最優先となるのでママは「貧血」になりがちに!葉酸は貧血予防にも効果的なので、積極的に摂りたい栄養素の一つなのです。

その他、赤ちゃんの発育に影響を及ぼし、早産・子宮内胎児死亡・未熟児・死産などの原因となる「妊娠高血圧症候群」の予防にも葉酸は有効だとされています。

そして、この妊娠中期~後期の必要な葉酸量は、480μg/日
あれ?妊娠初期より多くなっていない?と驚くかもしれませんが、妊娠中期以降は毎日の食事などから摂る量も含まれての量となっているので、実質的には初期の必要量よりも減っています。

とはいっても、葉酸を1日でこれだけの量とるのは大変なこと。しかも葉酸は熱に弱く、水に溶けだす性質があるため、調理には注意が必要です。妊娠中期以降も、バランスの良い食事からできるだけ葉酸を摂りつつ、サプリメントなどをうまくプラスするのがおすすめですね。

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