今回の「妊婦の不安をぶっ壊す!」で解消したいお悩みは、妊娠の初期症状第3弾頭痛とめまいについて。

妊娠すると、お腹の中で赤ちゃんを安全に育てるためにママの身体には多くの変化があらわれます。特に、妊娠初期に起こる症状は多く、頭痛めまいに限らず、動悸や息切れ、腹痛や下痢、イライラする、だるい、いつも眠たいなどの不調としてあらわれることも。

また、妊娠初期特有のつわりによって、これらの症状が促進されることもあります。頭痛の場合は、ひどくなると家事ができなくなるくらい痛んだり、めまいを伴ったりする方もいるほどです。

こんな辛い頭痛めまい一体どんな原因があって起こるのでしょうか?
また、いつからいつまで続くのでしょうか?対処するにはどうすればいい?
これらの点について、まとめてみました。是非、ご覧ください!

妊娠初期にありがちな頭痛について

妊娠初期の症状として多くの方が経験している頭痛めまい
まずは、頭痛の原因あらわれやすい時期対処法などからご紹介していきます。

妊娠初期の頭痛の原因は?

妊娠すると、ママの体内ではプロゲステロンという黄体ホルモンが大量に分泌され、急激なホルモンバランスの変化が起こります。また、お腹の赤ちゃんを育てるために血流が増えるとも言われています。

しかし、この急な変化に身体がついていけずに熱っぽい、だるい、眠いなどの不調が表にあらわれることがあり、これがいわゆるつわりとも呼ばれ、頭痛もその一つと考えられています。

また、ホルモンバランスの変化は自律神経に影響を与えることがあります。自律神経が乱れると、やはり頭痛という症状を伴うことがありますし、妊娠初期に多くの方が悩む吐きつわりなどと相まって症状がひどくなったり、逆に頭痛持ちだった方の頭痛がなくなったりということもあるようです。

この時期の頭痛は、もちろん個人差はありますが、頭の片方がズキズキと痛む偏頭痛の形をとることが多いようです。
偏頭痛は、脳の血管が何らかの理由で拡がることで、周囲の神経などを圧迫したり、引っ張ったりすることで起こるのだとか。妊娠中は血流が増加しますから、そのこともきっかけになるのかもしれません。

また、妊娠すると鉄欠乏性貧血を発症することが多いため、妊娠前に貧血気味だった方の貧血症状が悪化し、頭痛を引き起こすことがあるようです。その他、過労やストレスなどでも頭痛が起こることがあります。

妊娠初期の頭痛は、いつからいつまで続くの?

妊娠初期の頭痛は、妊娠の兆候の一つとして数えられることがあり、判別がつかない時期から始まることがあります。そのため、妊娠の可能性がある方は、うかつにお薬などを服用しない方が賢明です!

また、ホルモンバランスが安定し、胎盤がつくられて機能し始めると言われる、妊娠16週目以降から、頭痛が徐々に改善していくことが多いようです。

妊娠初期の頭痛の対処法は?

偏頭痛など、我慢できない痛みがある時には、ズキズキと痛む箇所を濡れタオルや保冷剤などで冷やして、暗くした部屋で横になると拡がった血管が収縮し、頭痛が和らぐと言われています。

また、過労やストレスがある場合は、無理せず安静にすること!軽いストレッチをして身体をほぐすのもいいかもしれません。ゆっくりとお風呂に入る、スマホやパソコンなどを控えめにするのも有効だと思われます。

また、つわりがひどい場合は、何度も吐いたりすることで、水分が不足している場合も考えられます。水分が足りていないと、頭痛が起こることがあるので、できるだけ水分補給するようにしましょう。

頭痛があまりにひどい場合は、医師の診断を受けると、妊娠中でも飲めるお薬や漢方などを処方してもらうことができます。貧血が原因の場合も同様です。
そして、レアケースではありますが、脳血管障害妊娠高血圧症候群から頭痛を発症することもあるのだとか。

頭痛が長い期間つづく、激しい痛みがあるなどの場合は病院に行き、医師に相談することが必要です。

妊娠初期に起こりやすいめまいについて

続いては、同じく妊娠初期に起こりやすいめまいについて。その原因や時期対処法などを探っていきましょう。

妊娠初期のめまいの原因とは?

妊娠初期のめまいの原因としては、頭痛が悪化したことによるもの自律神経の乱れによるもの、貧血症状によるものつわりの症状の一つとしてあらわれるものなど、いくつかの事柄が関係していると思われます。

頭痛の原因もいろいろとあるのですが、その頭痛がひどくなるとめまいや吐き気を覚える方がいるようです。また、頭痛と同様にホルモンバランスの急激な変化によって、自律神経が乱され、めまいを感じる方もいます。
その他、妊娠すると妊婦さんは貧血気味になりがちで、その結果、めまいや立ちくらみが増えるといったこともあるようです。

そして、めまいは、この時期特有のつわり症状の一つとして挙げられることも。
つわりは妊娠によるホルモンバランスの変化などが密接に関係しており、そのことが脳への血液の流れが遅くするなどの変化につながり、めまいなどを引きおこすと考えられているそう。

また、つわりで吐くことが重なり、頭痛と同様に身体の水分が不足すると、めまいを起こす場合もあるとか。十分な水分補給は常に心掛けるようにした方がいいですね。

妊娠初期のめまいは、いつからいつまで?

妊娠初期のめまいは、いつからいつまで続くものなのでしょうか?

実は、これも個人差があり、はっきりと時期を断定することはできないようです。
つわりで吐き気を覚える前に、目の前の世界がぐるぐると回るように感じるという方もいらっしゃるようですし、妊娠中期の安定期に入ったら、症状が軽くなった、めまいが消えたという方もいるのだとか。しかし、その一方で、出産直前までめまいが続いたという方もいるそうで・・

こればっかりは、個人の体質なども関係しますから、できるだけ対処の方法を知って、症状を和らげながら治まるのを待つしかないのかもしれません。

妊娠初期のめまいの対処法は?

妊娠初期のめまいは辛く、個人差がかなりあるようですが、対処法を知って緩和することはできます。

その中でも第一は、安静にすること。
めまいを感じたら、慌てずにゆっくり座る横になるなど安定した姿勢を取ってください。無理をせず、めまいがなくなるまで身体を休めることが必要です。
立ち上がる時は、できるだけゆっくり動くということも大切です。

また、軽いストレッチや就寝時などに足元を高くしたり、着圧ソックスを履いたりすることも身体をほぐし、有効だと言われています。

吐きつわりなどで水分が不足しているかもしれないと思った時は、スポーツドリンクを薄めたもの、ミネラル分の多い麦茶などを少しずつでも摂るように心がけてみてください。

それから、貧血によるめまいかもしれない、めまいが頻繁に起こるなどの場合は、投薬などの方法もあります。一度病院で相談してみることをおすすめします。