妊娠中の風邪が赤ちゃんに与える影響とは?
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最終更新日:2019/02/20
葉酸
妊娠すると、免疫機能が低下する・・というのは割と知られていることですが、全ての免疫機能が低下するのではなく、主に風邪やインフルエンザなどに対抗する「細胞性免疫」という機能が低下し、風邪などの症状が重症化しやすくなる、長引きやすくなると言われているそうです。
しかし、妊婦さんは病気などにかかっても薬の服用に慎重にならなければいけないと言われる立場。風邪を引いたから、即、お薬・・と簡単な話ではありませんよね。
それに何より、お腹の赤ちゃんに薬や風邪の症状などが影響しないか?と不安になることも多いと思います。
そこで、今回の解消したいお悩みは、「妊娠中の風邪が赤ちゃんに与える影響とは?」!妊婦の皆さんの不安や心配をすっきり解消すべく、妊娠中の風邪が赤ちゃんに与える影響について、きっちり掘り下げていきたいと思います!
もくじ
妊娠中の風邪!赤ちゃんへの影響は?
妊婦さんが風邪を引いてしまうと、自分の身体はもちろんですが、赤ちゃんは大丈夫だろうか?と心配になりますよね。風邪の諸症状がお腹の赤ちゃんにどのように影響するのか?症状別にまとめてみました。
高熱がでた場合
妊婦さんが風邪を引いた場合、微熱程度ならばゆっくりと数日静養すれば大丈夫ですし、赤ちゃんへの影響もないと言われています。
しかし、38℃以上の高熱が出るなどして、体力がひどく消耗されると、妊娠後期には子宮収縮が起こって切迫早産を招くリスクが高まるとか。また、40℃以上の高熱が3日以上続くというような重篤な症状の場合は、胎児への影響も指摘されているそうです。
そして、発熱は羊水を通じて赤ちゃんにも伝わるとされています。ママが高熱を出した場合、体温の上昇と共に羊水の温度も上がり、赤ちゃんの心拍数も上がってしまうそうです。
赤ちゃんが苦しいかどうかはわかりませんが、赤ちゃんの負担になってしまうことはなるべく避けたいもの。
38℃以上の発熱があった場合は、産婦人科や内科に行き、なるべく早く解熱できるよう相談してみましょう。また、その際に市販のお薬を安易に服用するのはNG!必ず、妊娠していることを医師か薬剤師に伝えて、お薬を処方してもらうようにしてください。
寒気・悪寒がある場合
風邪の引き始めに「寒気」や「悪寒」を感じる方は多いでしょう。しかし、この「寒気」だけで他の症状を伴っていない場合は、妊婦特有の症状である可能性が高いです。
妊娠中の「寒気」は、初期からみられる症状で、珍しくありません。特に、妊娠中期~後期にかけては、この「寒気」が強く表れ、感じる方も多くなってくると言われています。その原因は、貧血によるもの、外気温と体温の差からくるものなどがあります。詳しくは「妊娠中期の症状⑤寒気の原因と対策は?」で取り上げていますので、興味がある方はそちらもご覧ください。
ただし、寒気に高熱などが伴う場合は風邪か、その他の病気の可能性もありますので、注意が必要です。
咳が出る場合
妊婦さんの風邪で注意したい症状の一つと言われるのが、「咳」です。
しかし、咳が直接、流産や早産が引き起こすわけではなく、咳をすると、腹圧がかかり、お腹が張りやすくなってしまうのがネックなのです。ですから、軽い咳程度なら心配はいりません。
しかし、咳がひどい期間が長い間続いてしまったり、切迫流産や早産のリスクが高まって、産道や子宮口がしっかりしていなかったりすると、咳が思わぬ結果につながる危険性があるとも言われています。
また、妊娠中は、身体の水分がお腹に集中する傾向があるため、喉が渇く、肌が乾燥するなど、お腹以外の場所の水分が不足してしまいがちです。
喉の粘膜の水分が不足すると、咳が出やすくなり、ひどくなると腹圧も心配ですが、ママの体力の消耗も気になってきます。やはり、咳も続くようなら、早目に産婦人科の医師などに相談するのがおすすめです。その際には、保湿とエチケットのため、必ずマスクをするのを忘れずに!
下痢をしている場合
風邪の諸症状のうち、「下痢」も赤ちゃんへの影響が心配されるものの一つです。
妊娠すると様々な身体の不調を招きやすく、下痢や便秘などになりやすいとされていますが、多少お腹がゆるいくらいでは赤ちゃんに影響は起きないとされています。
しかしながら、1日に何度も激しい下痢をする、激しい下痢が何日も続くなど症状が重い場合、妊娠初期には下痢による腸の蠕動(ぜんどう)運動が刺激となって、子宮の収縮を招き、流産へつながってしまうケースもあるのだとか。また、妊娠初期以降も、この腸の動きは、お腹が張ったり、早産へつながったりする危険性もあるそうです。
また、下痢による脱水症状も妊婦さんには要注意!自分一人の身体ではありません。症状がひどい時は、早目に医師の診断を受けるようにしましょう。
妊娠中の風邪!病院へ行く目安とは?
たかが風邪とはいえ、妊婦さんには要注意なもの。では、病院を受診する目安とは何なのでしょうか?
病院に行く目安とは?
微熱や鼻水、軽い咳、多少お腹がゆるくなる・・などであれば、ゆっくりと身体を休めて、消化のいい食事や栄養を取ることで様子を見てもいいと思います。
しかし、風邪の諸症状が2、3日経っても改善しない、症状が悪化する、38℃以上の熱がある、皮膚や口の中に発疹などができるような場合は、受診が必要だと思われます。
特に皮疹の場合は、はじめ風邪のような症状があらわれるトキソプラズマウイルス、サイトロメガロウイルスといった赤ちゃんに先天性の奇形を引き起こすウィルスの可能性も考えられます。何かおかしい・・と思ったら、やはり一度、医師に相談するのが大切です。
また、病院は内科か産婦人科か迷われるかもしれませんが、迷った時は産婦人科、もしくは産婦人科に電話で相談するのも一つの手です。症状が軽ければ、内科でもいいと言われるかもしれません。
また、産婦人科以外にかかる場合は、必ず妊娠中であることを告げましょう。内科・産婦人科共に、保湿とエチケットを兼ねて、マスクの着用をおすすめします。
いかがでしたか?妊娠中の風邪が赤ちゃんに与える影響は様々でしたね。
しかしながら、軽い風邪であればその影響の心配はほとんどいらないようです。気をつけなければならないのは、いずれも重篤な時。症状が重くならないよう、風邪の引き始めにしっかりと身体を休めることが大事ですね!
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