一般的に、受精卵の着床時に出血を伴う症状のことを「着床出血」と呼びますが、医学用語では「月経様出血」と呼ばれます。

1日でも早くママになったことを知りたい!と思っている方にとっては、着床出血は、妊娠したかも・・!?と予測できる判断材料の一つになるものですが、ややこしいのが生理との違い!その名の通り、月経のような出血があるため、見分けるのにコツがあるのです。

そこで今回は、着床出血について見分け方のコツや、痛み、それに伴う妊娠による体調の変化などをまとめてみましたので、是非、参考にしてください!

着床出血(月経様出血)とは?

着床出血(月経様出血)とは、 受精卵が子宮に着床し、絨毛(じゅうもう)と呼ばれる組織から根っこのようなものを生やしてしっかりと子宮内で定着しようとする時に、子宮壁を傷つけることがあり、その際に起こる出血のことを指します。

個人差はあるものの、軽い痛み出血を伴うことがあり、月経と似た出血が少量1日~数日間続くことが多いようです。一般に「着床出血」と呼び習わされています。

ただ、出血といっても、その見た目おりものにうっすら混じる程度から鮮やかな鮮血までとケースも幅広いため、全く気がつかない方もいれば、「あれ?何だろう?」「生理が来たのかな?」とちょっと疑問に思う程度の方が多く、後になってみれば「あれが着床出血だったのか・・」とわかるという場合も珍しくありません。

また、妊婦さん全員に着床出血が起こるわけでもなく、一説によれば50人に1人程度の割合だとか。着床出血に気がつかない人も多いと考えられるため、実際は10人に1~2人程度ではないかとも言われています。

着床出血を見分けるコツとは?

着床出血は生理などと間違いやすく、気がつかないまま終わる方もたくさんいます。それを見分けるには、時期期間、色や量痛み基礎体温の変化その他の諸症状などがあると言われています。

着床出血が起こる時期

着床出血が起こる時期ですが、可能性としては、生理予定日の1週間前~生理予定日までの間とされ、多くは生理予定日の1週間前~数日前に見られるようです。

これは、生理が28日周期の人の場合、排卵日が前回の生理から14日後となり、この排卵のタイミングで妊娠すると、受精卵が着床するまでにかかる1週間という日数を加えて、最短で14日+7日で21日。つまり、前回の生理から21日後以降、28日周期なら、28日―21日で、7日。次の生理まで1週間という日にちになるからです。

この時期に通常の生理よりも少ない出血があったら、それは着床出血妊娠の兆候かもしれません。

着床出血の色や量、期間

着床出血の色は、前述にもある通り、おりものにうっすらピンク色や茶色が混じる程度から、どろっとした茶色、いつもの生理のような鮮血までと、個人差が大きいと言われています。

は、その多くが少量で、おりものに色がつく程度のよう。まれに、通常の生理のようにたくさん出血が見られる方もいるようです。

期間も、ほとんどが1日~数日間。中には1週間ほど続く方もおり、やはり個人差があります。

着床出血の痛み

着床出血の際に、痛みを感じる方もいらっしゃるようです。ただ、生理と比べるとこちらも軽い痛み。中には、お腹が張っている、腰痛などを感じる方もいるそうです。

ただし、この軽い痛みを伴う場合と違って、強いお腹の痛みを感じるような時は、着床出血ではなく、流産子宮外妊娠の危険性があります。出血と強い下腹部痛がある、続く場合は、すぐに病院で診察を受けることをおすすめします。

ただ、全体的にみると、色や量、期間、痛みのどれもが、通常の生理と比べて短く、症状が軽いというのが着床出血の特徴のようです。

基礎体温の変化

これは「妊娠の超初期症状②基礎体温の変化で妊娠を見分ける!」でもご紹介しましたが、妊娠すると、基礎体温の低温期⇒高温期⇒低温期の生理周期サイクルが変化し、低温期から高温期に移行した後、基礎体温は低温期に戻らず、高温期のまま持続します。

通常、女性の基礎体温は低温期の最終日近くの排卵日を境に、高温期が2週間ほど続いた後、生理が始まり、低温期に戻るのですが、妊娠している場合は高温期が続いていくのです。

そのため、着床出血の症状と合わせて、生理予定日以降も高温期が続いている時は、妊娠の可能性が高くなると言えます。

その他の諸症状

妊娠すると、着床出血の他にもいろいろな症状が表れます。
ただ、それらの諸症状は風邪に引き始めに似ているものが多いため、間違って市販薬などを飲んでしまわないよう注意することも大切です。

主な症状としては、倦怠感・眠気・胸が張る・腰痛・腹痛・頭痛・めまい・頻尿・にきび・肌荒れ・喉が渇くなど。また、高温期が続くため、熱っぽいと感じる方も。その他、おりものに変化が見られた方も意外と多いようです。

おりものの変化については、「妊娠の超初期症状①おりものの変化を調べてみた!」に詳しく書いてありますので、興味がある方はそちらもどうぞ!

おりものや諸症状、着床出血など、いずれの場合も妊娠の超初期症状は、普段とはちょっと違うな・・と思うようなことが2つ、3つ重なることが多いものです。
注意をしていれば、いち早く妊娠に気がつくことも可能かもしれません。

また、着床出血かも!?と気がついた方の中には、まだ検査をする時期には早いけれど妊娠検査薬を使って陽性が出た!という方も少なくないようです。

妊娠検査薬は、妊娠時に分泌される「hCGホルモン」に反応するのですが、このホルモンは受精卵が着床した位から分泌されるため、着床出血があった場合、陽性の反応がでる可能性も大!ただ、ホルモンの分泌が少ない場合は、妊娠していても陽性の反応が出ないこともあります。

いずれにせよ、着床出血の症状が見られたのなら、生理予定日の1週間後から使える妊娠検査薬で妊娠の可能性が調べられるのもあと少し!もう少し我慢して、しっかりとチェックしてみて下さいね!