つわりの吐き気の対処法!抑える方法とは?
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最終更新日:2019/02/20
葉酸
妊娠初期に多い、つわり。
実に妊婦全体の8割の方が経験すると言われるこのつわりのうち、最も広く知られ、しかも厄介なのが「吐き気」ではないでしょうか?
私もそうでしたが、ありとあらゆる匂いや行動がきっかけとなり、四六時中吐き気が襲ってきます。無事に赤ちゃんを迎えるための最初の試練とはいえ、「こんなに苦しいの?!」と愕然としたことを今でも忘れられません。
しかしながら、つわりはずっとピーク時の辛さが続くわけではありません。必ず症状がなくなる、もしくは減少する時がやってきます。それまで、あの手この手で乗り切っていくしかないですが、自分に合った対処法を探して、見つけることができればだいぶ楽になります!
ここで取り上げるつわりの「吐き気」の対処法を知り、是非、皆さんの症状改善に役に立ててください!
もくじ
つわりの吐き気の症状と原因について
つわりによる吐き気とは一体どんなものなのか?まずはそこから見ていきましょう。
つわりの吐き気の症状とは?
つわりからくる吐き気の症状とは、
・胃もたれ、食あたりのようなムカムカ感
・食欲の低下、食欲不振
・匂いに過敏になり、ちょっとしたことで吐き気を覚える
・何度も嘔吐を繰り返す
といったものが代表的で、全く何もできなくなり、寝込んでしまう方もすくなくありません。また、ただの吐き気と放っておくと、点滴や入院治療が必要になる「妊娠悪阻」と呼ばれる状態に陥ることもありますので注意が必要です。
つわりの吐き気の原因とは?
つわりの原因については、いろいろな要因が関係していると言われてはいますが、まだはっきりとは解明されていません。
しかしながら、妊娠するとママの体内で、赤ちゃんを成長させるのに必要な妊娠期特有のホルモンの分泌が急激に盛んになるため、ホルモンバランス崩れやすくなり、その結果、つわりの諸症状となってあらわれるのではないか?という考え方が、現在では主流のようです。
ただ、ホルモンの分泌量などは個人差が大きいため、つわりの症状もその人自身の体質によって異なったものとなり、症状の程度も様々になります。
吐き気を伴うつわり!タイプ別の対処法は?
吐き気を伴うつわりは、「吐きづわり」と「食べづわり」の、大きく2つのタイプに分けることができます。その違いと対処法について、ご紹介していきましょう。
「吐きづわり」タイプ
「吐きづわり」は、匂いに非常に敏感になり、妊娠前に大好きだった食べ物や香りなどにさえ吐き気をもよおし、吐いてしまうことが多いです。
ムカムカ感や吐き気が強いので、食欲不振になり、食べられるものが限定されるなど、偏よった食事内容になることもあります。
常に吐き気がある方もいれば、特定の時間帯や匂いに過敏に反応する方もいるなど、その症状には個人差が関係してきますが、度重なる嘔吐や偏食で起こる脱水症状や栄養不足状態などが特に心配されます。
「吐きづわり」の対処法とは?
いろんな原因で吐いてしまう「吐きづわり」。大変辛いものです。では、その対処法とは?
食べられる時に、食べられる物を無理せず食べる
1日3食などのルールはこの際、無視!できるだけ栄養をとれるように、食べられそうな時に食べられる物を無理しない程度に摂ってください。食欲が低下していることが多いため、一度にたくさんではなく、小量ずつ食べてもOK!
水分を心掛けて摂る
嘔吐が多いと注意したいのが、脱水症状。ひどいときは点滴なども必要になるため、できるだけ水分は心掛けて摂るようにしたいものです。病気の時などにも重宝するスポーツドリンク、炭酸飲料やレモンなどの爽やかな香りの飲み物などは、気分がスッとすると妊婦さんに人気です。ただし、糖分が多いので、虫歯などには気をつけましょう。
吐き気を誘うものには近づかない
匂いに敏感になる方が多いので、吐き気を誘うもののそばにはできるだけ近づかないようにするのが賢明です。スーパーなどで買い物が必要な時も、家族の方にお願いするか、マスクをするなどの防御策をとって臨みましょう。
冷たくして食べる
一般に、つわりの吐き気が強い時は、熱々の食材の匂いが立ち昇った食べ物より、冷まして匂いが少なくなったものの方が食べやすく感じられます。また、凍らせたフルーツ、アイスクリームなどはつわり中でも食べられたという妊婦さんも多いもの。ただし、あまりに冷たい物ばかり食べると身体が冷え、つわりを悪化させる原因にもなりかねないので、注意しながら食べるようにしたいですね。
「吐きづわり」タイプ
「吐きづわり」とは、いつも何かを食べていないと気分が悪くなってしまうという症状で、食べると吐き気が落ち着く方もいれば、食べても吐いてしまうという吐きづわりと組み合わさった症状の方もいます。食べていないと気分が悪いので、たくさん食べてしまいがちですが、そうなると食べ過ぎで吐き気に拍車をかけることがあるので、気をつけてください。
「食べづわり」の対処法とは?
空腹時に気持ち悪くなる「食べづわり」。その対症法は、こちらです。
食事回数を増やし、1回の食事量は減らす
気分は悪いものの食事が摂れるようなら、ドカ食いや気分が悪い時間を減らすためにも食事回数を増やし、その分1回で食べる量を減らしてみましょう。起き抜けや寝る前に、一口で食べられるお菓子やおにぎりなどをつまむのもいい方法です。
ただし、食べ過ぎには注意!1週間に500g以上の体重増加は、産道に脂肪がついて難産や妊娠高血圧症のリスクが高くなると言われています。
飴やガムを活用する
食べていないと気持ちが悪いため、つい食べ続けてしまいがちですが、急な体重の増加は避けなければいけません。その場合に便利なのが、飴やガム。何かを口に入れていることで吐き気が緩和されることが多いのだとか。
レモン味やソーダ味といったスッとする味が人気のようですね。ただし、こちらも糖分が多いので注意が必要!多用する方は、ノンシュガータイプを選ぶなどの工夫も必要かもしれません。
また、「吐きづわり」「食べづわり」どちらのタイプにも共通する対処法として
・楽な姿勢・服装で過ごす
・つわりに効くと言われる生姜やビタミンB6を含むものを摂る
・気分が楽になるアロマの香りをかぐ
などもあります。他にも、ツボ押しなどもおすすめです!
つわりに効く食べ物やツボについては、「つわり対策!軽減させる方法としてツボや食べ物がおすすめ!」記事で詳しく説明していますので、興味のある方はそちらもどうぞ!
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