妊娠中のお風呂の時間や温度等の入り方!毎日入る?
公開日:
:
最終更新日:2018/11/07
葉酸
妊娠すると疲れやすい、すぐに眠くなるなどといった体調の変化に加え、お腹が大きくなって身体が重い、腰痛に悩まされるなど、身体面での変化もでてきますよね。
プレママの中には、そんな時は、お風呂に入ってさっぱりリフレッシュする!という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、妊娠中のお風呂、実は温度や時間など、お腹の赤ちゃんのために気をつけてほしいポイントがいくつかあるのです。
また、お風呂に入ると動悸がしたり、気分が悪くなったりする妊婦さんも多いもの。
お風呂は毎日入りたいけど、体調的に辛い・・どうしたらいい?というのも良く聞く悩みです。
そこで、今回の記事では、お腹の赤ちゃんを守るためにも、快適かつ安全な入浴法を知っていただこうと思っています!
妊娠中のお風呂の不安を解消し、皆でHAPPYなマタニティライフを送りましょう!
もくじ
妊娠中のお風呂の入り方
まずは、妊娠中のお風呂で気をつけてほしいポイントをあげていきます。
皆さんも温度や時間など、意外と「知らなかった!」ということが見つかるかもしれませんね。
妊娠中の入浴時間は短めに!
妊娠中の入浴は、10分~15分程度の短時間入浴がおすすめです。
何故なら、実は、臓器の中でも子宮というのは熱の影響を受けやすい器官とされていて、長い時間、お風呂などで温めすぎると必要以上に血流が増え、子宮の収縮を招きかねないからです。
この子宮の収縮は、流産や早産のリスクを高める原因ともなるとも言われているので、胎児がまだ安定していない妊娠初期には特に気をつける必要があります。
しかし、10分程度の入浴では身体が温まらない!という方は、どっぷりとお湯につかるのではなく、みぞおちより下くらいの位置までお湯を張って浸かる半身浴がおすすめです。
上半身が冷えないよう、温めたタオルを肩に掛けるといいですね。時間は、10~20分程度がいいと思います。
お湯の量は多すぎず!
妊娠中は、子宮が大きくなり、横隔膜を押しあげている状態になります。これに、長風呂などで水圧が長い時間かかると圧迫がひどくなり、気分が悪くなる場合があります。
湯船につかりたい時は、短時間にするというのももちろんですが、お湯の量を多くしすぎないということも大切になってきます。
もちろん、身体への負担が少なく、かかるお湯の量が少なくてすむため、シャワーもおすすめです。
高い湯温はNG!ぬるめに設定しよう!
お腹の赤ちゃんの安全のために、身体を温めすぎることのないよう、お湯の温度はぬるめの37~40℃くらいがいいようです。
また、妊娠後期になると、お腹が大きくなることで、のぼせやすくなり、立ちくらみがしたり、気分が悪くなったりすることも多いのだとか。熱いお湯は心臓にも負担を掛けますので、気をつけましょう。
転倒を防ぐ対策を!
妊娠中のお風呂で一番怖いのが、転倒です。
石鹸や水で塗れた床など、滑りやすい状況が揃っている上、妊娠によって貧血気味になったり、めまいがしたり、気分が悪くなったりすることがあるため、お風呂場での転倒を予防する対策を是非行ってほしいですね。
具体的には、床に滑り止めマットを敷く、てすりを必ず使用するなど。妊娠後期に入るとお腹が大きくせり出してきますので、足元がよく見えません。
入浴前の足元のチェックはもちろんですが、バランスを崩して転倒することがないよう、胡坐などをかくのもいい方法です。
脱衣所に携帯電話を準備!
妊娠中は、入浴中に動悸がする、めまいや立ちくらみがする、気分が悪くなる、吐き気がする・・
こんなお悩みが意外と多くあります。入浴中、気分がすぐれなくなったら、慌てずに治まるのを待つか、さっと入浴を切り上げましょう。
しかし、妊娠中はいつ何が起こるかわからないものです。
特に、後期になると急に陣痛や破水が始まるかもしれません。
できれば、家族の方がお家にいらっしゃる時に入浴するのが一番ですが、そうもいきませんよね。
そういう時は、浴室の扉を開けてすぐ取れる脱衣所などに、携帯電話を準備しておくと安心です。
何か起こるとは限りませんが、万一のためにもすぐに対応できるよう、準備しておくことは大事です。
妊娠中のお風呂!みんな毎日入っている?
妊娠中のお風呂の注意点。意外なものもありましたね。
続いては、妊娠中も毎日、お風呂に入る必要があるのか?みんな、どうしているの?ということについて、ご紹介していきます。
お風呂に入ると気分が悪くなる・・こんな時は?
お風呂に入ると気分が悪くなるプレママ、多いです。つわりの時期は湯気がもわっと来ただけでも吐き気が襲ってきたりしますよね。
妊娠中は日一日と身体が変化し、新陳代謝が活発な時期。
もちろん、お風呂に入って身体を清潔に保つことは大切なことです。
しかし、気分が悪いのに無理をしてお風呂に入るのはおすすめできません。
妊娠中は、お腹の中で育つ赤ちゃんのためにも、ママが身体をいたわって、無理をしないことが第一だからです。
ですから、気分がすぐれない時は、浴槽につかるのではなく、シャワーだけでもいいですし、辛いようなら入らなくったって構いません。
1日や2日お風呂に入らなくても身体が汚れて取り返しがつかないということはありません。大丈夫です!
どうしても毎日身体を清潔にしないと気持ちが悪いという方は、蒸しタオルやウェットティッシュなどで身体を拭いたり、洗い流さなくていいシャンプーなどを使ったりするのもいいでしょう。
身体を温めたいのなら、足湯などもおすすめです。
大切なのは、お腹の赤ちゃんとママの身体
妊娠中は、思ってもみなかったことが次々に起こります。
つわりで大好きな食べ物を全く受けつけなくなった、びっくりするぐらい胸が大きくなったなどなど。
お風呂が好きなのに入れない・・というのもその一つに過ぎません。
いつでも一番大切なのは、お腹の中の赤ちゃんとそれを育むママの身体です。ささいなことは気にしない!と開き直って、ゆったりとおおらかに構えた妊婦ライフを楽しんでみてください♪
関連記事
-
-
羊水検査による胎児のダウン症・染色体異常診断:妊娠15週目以降の検査
妊娠が確定し、お腹の中の我が子が順調に育つと共に、親として「私達の子供は正常な状態で産まれて
-
-
妊婦の検診の内容を徹底解説【頻度・費用・手続きなど】
妊娠すると、産婦人科などで定期的に受けることになるのが「妊婦健診」です。 ですが、「妊婦健診」
-
-
妊娠超初期のイライラ・情緒不安は妊娠兆候の一つ!その改善法は?
妊娠するとイライラしたり、情緒不安定になったりする事は良く知られています。実は妊娠超初期から
-
-
妊娠中の寒気の原因と対策!流産や腹痛から学ぶ寒気の症状
妊娠してから「ゾクゾクするような寒気をよく感じる」「風邪でもないのに何だか寒い……」という経
-
-
胎児の成長を知りたい!胎児の週数ごとの体重の平均について
「お腹の中の赤ちゃんは順調に大きくなっているのだろうか?」「胎児は今、どのくらいの大きさなの
-
-
妊娠中に葉酸と亜鉛を同時に飲み合わせ、効果的にサプリメントを摂取する
葉酸は、妊娠初期に形成される赤ちゃんの神経管が正常に作られるのを助けます。また造血ビタミンで
-
-
妊娠5ヶ月(16週・17週・18週・19週)の母子の身体の変化
妊娠5ヶ月(妊娠16週・17週・18週・19週)は、いよいよ「安定期」と呼ばれる時期です。つ
-
-
つわりで会社を休むときのコツ!仕事への影響を最小限に抑えるには
「女性は結婚あるいは妊娠したら退職する」というのが当然とされた一昔前とは異なり、産休・育休を
-
-
ブロッコリーで妊娠中の葉酸摂取!茎も葉も茹でて栄養を丸ごと摂ろう
妊娠初期に形成される赤ちゃんの神経管が正常に作られるのを葉酸は助けます。また造血ビタミンとし
-
-
妊娠中のカフェイン!妊婦に与える影響は?
ストレスが多い現代社会では、ほっと一息つく時にコーヒーや紅茶を飲んでリラックスするという方も多いです