妊娠4ヶ月になると、お腹がふっくらしてくるので、外観から「妊婦さんかな?」と気づかれるようになります。さらに、妊娠4ヶ月の間に胎児の身長は2~3倍ほど、体重は5~6倍に成長します。

お腹が膨らむことによるマイナートラブルが増える一方で、つわりが落ち着いて食欲が急増する方もいらっしゃいます。

ここでは妊娠12週から15週の間に生じやすいマイナートラブルやマタニティーウェアの選び方、妊婦さんが避けるべき食事、さらには体重管理の注意点を含め、妊娠4ヶ月の基礎知識をお伝えしていきます。

早期流産のリスクから解放された妊娠12週

妊娠12週目は、早期流産(妊娠11週までに流産してしまうこと)のリスクから解放され、赤ちゃんを育てるための環境が安定してくる時期です。多くの医療機関では妊娠12週以降、妊婦健診の回数が2週間に1度から4週間に1度のペースに減っていきます。

とはいえ、まだ切迫流産や後期流産(妊娠12週から21週までに流産してしまうこと)の確率は3%以上残っています。

ママの子宮は、ちょうどグレープフルーツ大ぐらいの大きさになり、膀胱や腸が圧迫されて頻尿や便秘のトラブルが続きます。

また、「お腹の中の赤ちゃんを守ろうとして脊椎(せきつい)の1つが変形し、どんどん前へせり出してくるお腹をサポートする姿勢へと身体が変化する」と言われています。

姿勢の変化に加えて体重が増えることで腰痛を引き起こしやすくなります。

妊娠12週を目安にマタニティー服に切り替えよう

お腹が出てきたとはいえ、デザインによっては普通の服も着用できるでしょう。ただ、お腹を締め付けたり、露出の多かったりする服はママの身体にも赤ちゃんにも負担がかかってしまうので、そろそろマタニティーウェア・マタニティーブラに変えましょう。

マタニティー服やブラは「使用期間が短いから何でもいい」「安いものでいい」と判断せずに、慎重に選ぶことをお勧めします。

実は私はマタニティーブラもマタニティーウェアも買い直した苦い経験があります。そこで私の失敗も踏まえて、選び方のポイントを説明します。

・マタニティーブラは質の良い物を3~4枚用意する

1年半くらいの使用期間ですが、持っている枚数が少ないと洗濯の頻度が上がります。私の場合、安いマタニティーブラを2枚購入し洗濯機で洗いまくっていたため、途中で傷んで使い物にならなくなりました。マタニティーブラは3~4枚くらい用意しておいた方が良いでしょう。

また選ぶときは、とにかく素材の良いもの、ノンワイヤーなどの楽なものがよいです。そして必ず、産後も授乳ブラとして使えるかどうかを確認しましょう。

・マタニティーウェアは産後、授乳服としても使えるものを購入する

マタニティーウェアを選ぶ際も産後に授乳できるデザインの服を選びましょう。

たとえばワンピースの場合は、ボタンなど前開きになるかどうかが大切です。私はマタニティーウェア用にロングワンピースばかり購入したのですが結局、産後授乳できないことに気づき、授乳服を買い直しました。

特に初産の場合は授乳に慣れていないので、授乳服があった方が便利だと思います。妊娠中も産後も使用できるマタニティー服を購入すれば、長い期間着用できるので出費も惜しくないのではないでしょうか。

妊娠12週の赤ちゃんは既に呼吸の練習を開始している

赤ちゃんの身長は6~7cm、体重は15~20gくらいになります。既に鼻・口から肺までの器官が出来上がって、赤ちゃんは羊水の中で口をパクパクと動かし、呼吸しているかのような動きを見せるようになってきます。

ただ、お腹の赤ちゃんは酸素を胎盤から取り込んでいるため、呼吸の必要はありません。呼吸のような仕草は生まれた後のための練習だと考えられています。

また、眉毛やまつ毛も生えてきます。エコー検査のときに、よく見ると髪の毛や産毛などの体毛がうっすら確認できることもあるといわれています。

また、皮膚も発達し、このくらいの時期から透明な状態だった皮膚が不透明へ変化します。だんだんと人間の皮膚らしい状態に変わっていくのです。

妊娠13週はつわりが落ち着く一方で、貧血に注意が必要

13週くらいから多くの妊婦さんでは、つわりが落ち着いてきます。まだ身体も比較的自由に動くため「遠出したい」「海外旅行にでかけたい」「ディズニーランドに行きたい」という方もいらっしゃるでしょう。

つわりが治まったとはいえ、まだ安定期には入っていません。飛行機に乗って旅行に出かける際は慎重に医師と相談しながら決めましょう。

特に、冬の場合はインフルエンザや胃腸風邪の原因となるロタウィルスに感染するリスクを伴います。妊婦さんはインフルエンザの予防接種を受けることも可能ですが、極力人混みは避けるようにしましょう。

貧血・便秘・妊娠線に注意

妊娠13週に入ると、胎盤の完成に近づくこと、赤ちゃんの成長スピードが上がることなどから、ママは様々なマイナートラブルに悩まされます。その中でも特に多い貧血・便秘・妊娠線についてそれぞれみていきましょう。

・鉄欠乏性貧血

ママの体内では、作られる血液の量が妊娠後期のピーク時に向かってどんどん増加していきます。

しかし、生産された血液はお腹の赤ちゃんの成長のために最優先で送られるため、ママは貧血に陥りやすくなります。特に、血液の生産量は足りていても、血液の主要成分である鉄が不足していると薄い血液になり、鉄欠乏性貧血に陥りやすいのです。

めまいやふらつきが続く場合は病院で診てもらいましょう。また、ママが貧血になってしまうと、赤ちゃんに栄養が行きづらくなってしまうので注意が必要になります。

葉酸をはじめとする栄養バランスの摂れた食事を心がけるのはもちろんのこと、鉄分が豊富に含まれる食品を積極的に摂るようにしましょう。そこで毎日確実に必要量を摂取するために、葉酸・鉄分が含まれたサプリメントを服用することをお勧めします。

・便秘

また、子宮が大きくなることで腸の動きが悪くなり、これまで快便だった方も急に便秘に悩まされるようになることがあります。

野菜をたくさん食べて食物繊維を摂ること、腸内環境を良くするためにヨーグルト・納豆などの発酵食品を積極的に食べましょう。

「そんなことを気にしてメニューを考えていられない!」という方は和食中心の献立にするだけでOKです。

また、腸の動きをよくするためにウォーキングなどの軽い運動をする、水分をこまめに摂取するといったことも普段の生活に取り入れてみましょう。

・妊娠線

妊娠線とは、お腹が急激に膨らむことで皮膚の伸びが間に合わず、皮膚が断裂して表面に現れる線のことです。

妊娠13週から妊娠線が目立ち始めるということは非常に稀です。ただ、お腹が膨らみ皮膚が伸び始めるので、かゆみを感じたりする方が多いのではないでしょうか。

私も妊娠3ヶ月頃からお腹が急激にかゆく感じ始め、妊娠線予防のオイルを使用したところピタっと治まりました。

ちなみに私が妊娠線予防に使用していたのはウェレダのアルニカマッサージオイルです。香りが好きだったので毎日継続して塗布できました。

また、足などむくみが気になる部分をこのアルニカオイルでマッサージすると、翌朝スッキリしていたのでお腹以外にも使用していました。産後、妊娠線もできなかったのは妊娠初期から妊娠線予防の対策を行っていたからだと思います。

特に妊娠線は「双子を妊娠している」「乾燥肌」「肥満体質の人」にできやすいといわれています。該当する方は早めに妊娠線予防のためのオイルやクリームを塗布して対策することをお勧めします。

自分で血液を産生できる妊娠13週の赤ちゃんの様子

妊娠13週の赤ちゃんの身長は7~8cmくらいで、体重は20~40g程度に成長します。

身体の輪郭がはっきりわかるようになるので、検診の際に「平均よりも小さい・大きい」などと指摘されることがあるかもしれません。しかし、赤ちゃんの成長速度には個人差があります。動き回る赤ちゃんの計測には誤差も生じるので、心配したり焦ったりする必要はありません。

妊娠13週の赤ちゃんは、脾臓と肝臓を使って自分で血液を作り出せるようになります。また、歯茎の下には乳歯が生え、気管や食道、喉頭などができてきます。

また、妊婦健診のエコー検査のときには、まるでグー・パーをしているような手の動きを見せることもあります。神経系統が全体に行き届き、骨や筋肉なども十分に硬くなったことから、このような複雑な動きが出来るようになるのです。

また、口の周りの筋肉も発達して頬が形成され、超音波検査で指しゃぶりをしている姿を確認できることもあります。既に赤ちゃんらしい姿を見ることができるので、妊婦健診が楽しみになってくるママも多いのではないでしょうか。

不眠・おりものの変化・さまざまな痛みに悩む妊娠14週

妊娠14週ころから増えてくるマイナートラブルが「夜に寝れない」「おりものに変化がみられる」「さまざまな痛み」です。それぞれみていきましょう。

・寝るときの姿勢をシムス体位に変えてみる

妊娠14週になると、ママの子宮の大きさは、子どもの頭部と同じくらいにまで大きくなります。したがって仰向けで寝るのがだんだん苦しくなってきます。

「寝つきが悪い」「日中眠くてしょうがない」という方は安眠できていない可能性があるので寝るときの姿勢を工夫しましょう。

お勧めは「シムス体位」です。

シムス体位とは、身体の左側を下に向けて左足を真っ直ぐ伸ばし、右足はつけ根から曲げて右側の上半身で覆いかぶさるようにして寝る姿勢のことです。このとき、授乳クッションを用いるとよいです。

シムス体位をとることで、お腹の重みによる寝苦しさを緩和させることができます。同時に、血液の循環が良くなる効果があるので身体のむくみに悩んでいる方にもお勧めです。

・おりものに変化がみられる

また、おりものに変化がみられ始めるのも妊娠14週ころです。

おりものの量が増えたり水っぽくなったりするのは、赤ちゃんが通る産道を整えるために腟が緩むからです。「流産しているのではないか」「破水しているのではないか」と不安になる方もいらっしゃると思いますが、心配する必要はありません。

気になる場合はマタニティーショーツを用意しましょう。このとき通気性・吸水性の良いもの、臨月まで使用できるサイズのもの、おりものの変化が分かるようにクロッチ部分は白色のショーツを選ぶとよいです。その他、おりものシートを活用する方法もあります。

また、「茶おり」と呼ばれる茶色いおりものが出る場合があります。これは胎盤完成前に子宮の中で細い血管が切れて出血し、それが酸化して茶色のおりものとなって出てくるのです。

妊娠14週あたりにはよくみられるといわれています。陰部を清潔に保つように心がけましょう。

ただし、茶色ではなくピンク色、あるいはおりものに混じって出血がみられた場合は、流産や切迫流産の可能性があるので要注意です。また、妊娠後期に入って水っぽいおりものが出た場合は破水している可能性が考えられます。

その他、膿状のおりものや、黄色や緑色のおりもの、匂いが強いおりものが続くようであれば感染症が疑われるので、必ず医師に相談してください。

・頭痛、腰痛、腹痛といったさまざまな痛みに悩まされる

妊娠中は体調が変化しやすく、頭痛や腰痛に悩まされることがあるでしょう。

また、妊娠するまで経験することのなかった骨盤・背中・足の付け根・恥骨などに痛みを覚え、戸惑う方もいらっしゃると思います。

その他、妊婦さんに多い腹痛には、胃痛・下腹部痛・子宮の痛みなどが挙げられます。「生理痛のような痛み」「チクチクするような痛み」「下痢のような痛み」と表現もさまざまです。

このような身体の痛みが生じる原因として、「お腹が大きくなることで血液の循環が悪くなること」「妊娠による女性ホルモンの分泌量に変化が見られること」が考えられます。

このような痛みを完全に防ぐことは難しいですが、血の巡りを良くすれば症状を和らげることを期待できます。以下のようなことに気をつけましょう。

  • 身体を冷やさないようにする
  • 締め付けない服や下着をつける
  • 長時間立ちっぱなしにならない
  • 足の位置を高くして寝る

どれも実践が難しいことではありません。

また、強い痛みが続く場合は我慢しないで病院で診てもらうようにしましょう。

妊娠14週ころから赤ちゃんの性別が判明する

妊娠14週の赤ちゃんの身長は8~10cmほどで体重は25~100gと、急速に成長します。ママのお腹の膨らみ具合にも個人差が生まれます。「お腹が出ない……」と悩む方もいらっしゃるかもしれませんが、健診時に異常がなければ平均と離れていても気にする必要はありません。

妊娠14週の赤ちゃんは筋肉が増えて皮下脂肪が付いていきます。身体の比率が「頭の大きさ:身長=1:4」という新生児とほぼ同じ体型になります。

また、エコー検査では骨の一つ一つが白くはっきり写るようになります。素人がみても赤ちゃんの姿が分かるようになるのでエコーの映像を動画で撮影する方もいらっしゃいます。妊婦健診のときに動画を撮影しておいて、後で旦那さんと一緒に見るのも楽しいのではないでしょうか。

さらに、赤ちゃんの外性器がほぼ完成するため、超音波検査で赤ちゃんの性別を確認できるようになります。ただし赤ちゃんの向きや姿勢によっては外性器が見えないこともあるので気長に待ちましょう。

一般的に性別が判明するのは妊娠18~20週頃だといわれています。男の子の方が、外性器が見えやすいため性別を判明しやすいといわれています。

私の息子の場合も妊娠14週くらいの検診で「ほぼ間違いなく男の子です」と告げられ驚きました。生まれるまで楽しみにとっておくのも一つの選択だと思います。

その他、妊娠14週ころには声を出すために必要な気管・咽頭・声帯などが、脳では神経回路が完成していきます。さらに、本能や喜怒哀楽をつかさどる大脳辺縁系が機能を開始するようになり、お腹の赤ちゃんは快・不快などを感じ始めます。

つまり、ママの負担やストレスが赤ちゃんにも伝わってしまうのです。できるだけ穏やかにゆったりと過ごしましょう。

胎盤が完成する妊娠15週から母体の体重管理に注意

妊娠15週に胎盤が完成します。これからは、胎盤を通じてママの栄養が赤ちゃんへと運ばれ、赤ちゃんからママの方へ二酸化炭素や老廃物が運ばれるようになります。

赤ちゃんとママがへその緒を通して繋がるため、胎児は「ママが食べたものの味を感じることができる」といわれています。

完成した胎盤は38週頃まで成長を続け、最終的には直径が15~20cm、厚さは2~3cm、重さは500gになります。

妊娠15週ころから羊水の量も増えると同時に、今までママが請け負っていた機能を胎盤が引き受けてくれるようになるので、ママの体調は次第に安定してきます。また、妊娠15週から基礎体温が少しずつ下がってくるため、熱っぽさや身体のだるさから解消されていきます。

早い方では胎動を感じる妊婦さんもいらっしゃいます。ただ、一般的には胎動は妊娠16週~22週頃から感じ始めるといわれています。

体調が安定する一方で、ホルモンバランスの変化によって粘膜が弱くなるため、鼻血が出やすくなったり、性交渉の後に出血してしまったりすることがあります。いきなり鼻血が出たりすると驚くかもしれませんが、生理現象の一つと捉えてください。

ただし性交渉をしていないのに出血が続いたり、激しいお腹の張りや痛みと共に出血がみられたりした場合は急いで産婦人科を受診するようにしましょう。

妊娠15週ころから気をつけたい体重増加

妊娠15週を迎えると、つわりから解放されて心身共に落ち着くママが増えてきます。また、子宮が骨盤の上に乗って膀胱への圧迫が少なくなるため頻尿が治まってきます。精神的にも肉体的にも余裕が生まれてくるこの時期に注意しなければいけないのが体重管理です。

つわりが治まって食欲が急激に増してくるので、「つわりで痩せたはずなのに、気づいたら妊娠前の体重の5kg増しになっていた……」ということも決して珍しくありません。

標準体型の場合の理想の体重増加は以下の通りです。

  • 妊娠初期(妊娠0週~15週):プラス1.5~2kg
  • 妊娠中期(妊娠16週~27週):プラス5~6kg
  • 妊娠後期(妊娠28週~39週):プラス3~4kg

臨月までにトータル7~12kg前後に入るようにしましょう。肥満体型の方はこれよりも少ない体重増加に収めなければなりません。

妊娠中に体重管理をきちんと行わないと、早産や難産などを招くリスクが上がります。また、妊娠糖尿病を発症する可能性があります。

妊娠糖尿病とは、妊娠中に糖尿病にかかることです。妊娠糖尿病の原因は、妊娠によるホルモンの変化と食べ過ぎや甘いものの摂りすぎです。妊娠中は無性に甘い物が食べたくなるときがありますが、ほしいままに食べ続けていると妊娠糖尿病にかかってしまう可能性があります。

体重管理と共に日々の食事内容も見直しましょう。甘いものの摂りすぎ、偏った食事は改めてバランスの良い食事を摂取するといいです。

ここで食欲が増えた妊婦さんが避けるべき食材「刺身」「生肉」「レバーやうなぎ」について紹介します。

・刺身

生魚には菌が多く残っており、感染してしまうと胎盤を通して赤ちゃんにも危険が及ぶ可能性があるため、妊娠中は我慢しましょう。同様にお寿司も注意が必要です。ただしお寿司の場合は炙ってあるものや湯引きしてあるもの、焼いていれば大丈夫なのでネタをよく見て選びましょう。

また、火を通した魚でも水銀を多く含むもの(マグロ、マカジキなど)は食べ過ぎないよう気をつけなければなりません。

・生肉

生ハムやレアステーキなど加工されていたり、加熱していたりする食品でも食中毒を引き起こす可能性があります。生肉や赤味の残っているレアなお肉は表面に火が通っていたとしても避けた方が無難です。

実際に私も生ハムはその危険性を知らずに食べていたのですが、妊娠経験のあるママに「やめといた方がいいよ」とアドバイスされて好きだった生ハムを食べるのは止めました。

・レバーやうなぎ

レバーやうなぎはビタミンAを豊富に含んだ食品で身体にもいいとされていますが、妊婦さんは注意が必要です。妊娠初期にビタミンAを摂りすぎると奇形児が生まれるリスクがあるからです。ただ、毎日たくさん食べない限りは問題ありません。

このような食品をうっかり食べてしまわないように気をつけましょう。

羊水が増えて動きが活発になる妊娠15週の胎児

妊娠15週の赤ちゃんの身長は10~16cm、体重は40~100gほどになります。

身体の基本的な部分はすでに完成し、「閉じたまぶたの下で目がゆっくり動くようになる」「顔にも表情が出てくる」など人間らしい仕草をみせてくれます。皮膚には厚みが出てきて、指には指紋が見えるようになります。

妊娠15週ころからは既に「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」がみられるようになります。吸啜反射とは口に入ってきたものに吸い付く反射のことです。

エコー検査で、お腹の赤ちゃんが指をチュパチュパと吸う行動がみられるのは吸啜反射が始まっているためです。お腹の中で既にママのおっぱいを吸う練習をしているのです。

また、羊水量が増えたことによって胎児の動きは活発になります。超音波検査では両腕を上に伸ばしたり足を動かしたりしている姿を確認することができます。

まとめ

妊娠12週からの4週間は体調が大きく変わる1ヶ月になります。つわりが落ち着く一方でお腹が目立ち始めます。楽ちんなマタニティーウェアを用意してリラックスして過ごしましょう。

ただしこのとき、食欲の増加には注意が必要です。妊娠糖尿病になる可能性も頭の片隅に置いて、日々の食事を選びましょう。体重がどのくらい増えているのか記録しておくことも大切です。

また、つわりが治まっても貧血や便秘・頭痛・腹痛・背中の痛みなど妊娠中のマイナートラブルは尽きません。食事内容の改善や身体の冷えを防ぐことで対策できるものもありますが、妊娠中は受け入れるしかない症状もあります。上手く付き合っていきましょう。

妊娠4ヶ月が終わると安定期に入ります。安定期に入ればもう少し行動範囲を広げられるので楽しみな方が多いのではないでしょうか。