妊娠中のお風呂はお腹の赤ちゃんに影響を与える?

公開日: : 最終更新日:2018/11/07 葉酸

妊娠するとつわりになったり、お腹が大きくなって、身体が重たくなったりと大変なことも増えるものですが、1日の終わりにゆっくりお風呂に入るのが幸せ・・というプレママもいらっしゃるかもしれません。

確かにお風呂はリラックスできて、疲れが取れ、身体が温まりますが、実は妊娠中のお風呂にはいくつかの危険が潜んでいるのです。
時には、流産や早産のリスクが高まることも!

妊娠中のお風呂はお腹の赤ちゃんにどのような影響を与えるのでしょう?
今回は、その問題についてスポットを当ててみたいと思います。

妊娠中のお風呂!お腹の赤ちゃんに影響を与える?

妊娠中のお風呂。日一日とお腹の中で赤ちゃんが育つため、お腹も大きくなりますし、汗をかきやすくなる、のぼせやすくなるなど、お風呂に入ってさっぱりしたい!という時も増えてくると思います。

ですが、妊娠中のお風呂、そこに危険性は全くないのでしょうか?

身体を温めすぎると、危険!?

妊娠中、特に妊娠初期の身体はとてもデリケート!胎児もまだ安定していないですし、お腹の中の赤ちゃんを育てるためにママの身体もめまぐるしく作り変えられている真っ最中という状態です。

中でも、赤ちゃんを育む子宮は、ほかの臓器に比べ、熱による影響を受けやすいと言われており、お風呂などで身体が温まり過ぎると、血流が必要以上に増えて子宮の収縮を促してしまう危険があるのだとか。

そして、この子宮の収縮というのは、お腹の張りや、ひどい時には流産早産のリスクを高めることにもつながります。つまり、お風呂などで身体を温めすぎるとお腹の赤ちゃんに影響があるということが言えるというわけです。

妊娠中のお風呂は胎児に影響しないという説も・・

しかし、その一方で、妊娠中のお風呂や長風呂は、胎児に影響しないという説もあるそうです。実際に妊娠中、お風呂が好きでゆっくりと長風呂をしていたという方もいらっしゃいますし、お風呂に入っても気分が悪くなるなど全然なく、何ともなかったという方もいらっしゃるようですね。

ですが、これは私個人の意見にすぎませんが、お腹の赤ちゃんに影響があるかも・・と言われていることに関しては、やはり注意関心を払っておく方がいいのではないでしょうか?

私自身、妊娠初期に切迫流産、中期から後期にかけて切迫早産の経験があります。
幸いにも赤ちゃんは無事で、出産までこぎつけ、今はすくすくと育っていますが、当時は本当に心配しましたし、何が悪かったんだろう?と悩みもしました。

今とは違って、手軽に妊娠中の注意点などをネットなどで知ることもできなかったのですが、もし、いろんなことがわかっていたら、そしてその危険性に対して何らかの対策が取れていたら、お腹にいた我が子に苦しい思いをさせることもなかったのかもしれないと今更ながら思うのです。

せっかく授かった命です。皆さんに後悔などせず、無事に新しい命の誕生を迎えてほしいと思います。ですから、知るべき情報は知って、自分の体調などとすり合わせながら何を選択していくか、考えてほしいと私は思います。

妊娠中のお風呂は何に気をつける?

続いては、妊娠中のお風呂について何に気をつけるといいのか、ご紹介していきましょう。

入浴時間とお湯の温度、量

お風呂などによって、身体が温まり過ぎると子宮の収縮につながり、お腹の張りや流産、早産などの危険につながる可能性があるという指摘があるため、やはり長風呂には注意が必要だと思います。

入浴時間の目安は、10~15分。浴槽につかるとお腹に水圧がかかるので、浸かる時間は10分程度がおすすめです。
夏場など蒸暑い時はシャワーなどもいいですね。

半身浴の場合は、お湯の量も少なく、お腹への負担も減るので、10分~20分程度が目安。身体が冷えないように、お湯をかぶる、肩に温めたタオルを掛けるなどの工夫をするとより良いかもしれません。

お湯の温度も、温まり過ぎを避けるため、ぬるめの37~40℃がおすすめ。お腹への水圧の負担を軽減するためにも、湯量もあまり多くない方がいいでしょう。

体調の急変への備え

妊娠中は、お腹の中で赤ちゃんを育てるため、どうしても貧血気味になりがちです。そのため、お風呂の中でふらっとめまいを起こしたりすることも。

また、妊娠中は急な体調の変化などにも注意が必要です。万が一、体調が急に変化した時の備えとして、家族がいる時間に入浴する、すぐに手が届くところに携帯電話を用意しておくなどの対策をとっておくと安心ですね。

滑り止め対策

お風呂はとかく滑りがち。しかし、お腹に赤ちゃんがいる時の転倒は流産や早産につながる危険性があります。気をつけましょう!

お風呂に入る前に、足元に引っかかりそうなものや滑りそうなものがないかチェックする、お風呂場の床には滑り止めのマットを敷く、手すりを取り付けるなどの工夫をおすすめします。石鹸などが床に残らないよう、きちんと流しておくなどの家族の協力も不可欠です。

いかがでしたか?

妊娠中のお風呂赤ちゃんに与える影響と注意点についてお届けしました。
これらを参考に皆さんも安全なバスタイムを楽しんでくださいね!

関連記事

夫婦で旦那も妊活!男性にも葉酸サプリが必要な理由

葉酸は妊娠、授乳期において母子の健康に重要な栄養素です。そのため、女性が摂取するイメージが強

記事を読む

つわりで会社を休むときのコツ!仕事への影響を最小限に抑えるには

「女性は結婚あるいは妊娠したら退職する」というのが当然とされた一昔前とは異なり、産休・育休を

記事を読む

出産後の授乳中も必要!葉酸サプリが母乳の出を助ける効果とは

妊娠初期の段階で、赤ちゃんの神経管が作られます。このとき葉酸が不足すると、二分脊椎や無脳症な

記事を読む

安定期に入る妊娠5ケ月まで、早産・流産防止で夫婦が守るべきこと

妊娠が確定して喜びや幸せを感じる妊婦さんは大勢います。嬉しい気持ちと同時に、はじめての妊娠で

記事を読む

出産準備を始めよう!入院に必要な荷物は?

山あり谷ありでいろいろあった妊娠期間も終了間近!最後の難関、出産に向けて入院の準備を始めましょう!

記事を読む

赤ちゃんの出産前準備!家に揃えておく6つの物!

出産が近づくと赤ちゃんをお迎えする準備も佳境に入りますね!小さくてかわいらしいベビーグッズを用意する

記事を読む

妊娠中の寒気の原因と対策!流産や腹痛から学ぶ寒気の症状

妊娠してから「ゾクゾクするような寒気をよく感じる」「風邪でもないのに何だか寒い……」という経

記事を読む

妊娠の初期症状①下痢が続くのはいつまで?原因や対処法は?

妊娠初期には、お腹の赤ちゃんを育てるために、ママの身体がめまぐるしく変化していきます。しかし、その急

記事を読む

no image

妊婦の葉酸!妊娠中の必要摂取量や時期は?役割は?

近頃、妊婦に必要な栄養素として広く知られるようになった「葉酸」。 聞きなれないというプレママも多い

記事を読む

no image

妊婦の飲み物!妊娠中の体に良いもの&悪いもの一覧!

妊娠中は汗もかきやすく、喉が渇くことも多くなります。 しかし、お腹の赤ちゃんのことを考えると、ママ

記事を読む

胎児の奇形を防ぐ!葉酸のメカニズムと不足による影響を学ぶ

妊娠すると、誰もが元気な子供が生まれてほしいと望みます。しかし

葉酸タブレットと葉酸サプリメントの効果やおすすめ度を検証する

葉酸には、赤ちゃんの神経管閉鎖障害を防ぐ効果があります。このと

キウイ1個の葉酸含有量は?妊娠中の栄養にキウイがおすすめな理由

赤ちゃんの神経管閉鎖障害を防ぐために、葉酸が役立ちます。さらに

小松菜の栄養素とレシピを学び、妊婦の葉酸と鉄分を強化する

葉酸を十分に摂ると、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを軽減させ

no image
葉酸は産み分けに関係するのか

アイキャッチ450×250 「産み分け」というものに興味がある妊

→もっと見る

PAGE TOP ↑