胎児のしゃっくりは成長のサイン!ダウン症は無関係?
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最終更新日:2016/09/25
葉酸
お腹の中の赤ちゃんが、規則的にピクッピクッと痙攣(けいれん)しているような感じがする・・
実は、これ、赤ちゃんのしゃっくりかもしれません!
お腹の中の赤ちゃんがしゃっくりをするの!?と驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、お腹の中の赤ちゃんも、生まれたベビーや小さな子ども達、そしてもちろん私たち大人もみんな同じようにしゃっくりをするのです!
だけど、お腹の中の赤ちゃんのしゃっくりは止めてあげられないし・・
何だか苦しそう・・
こんな風に心配になるプレママも多いと思います。
そこで今回は、しゃっくりは何のサイン?原因は?といったことも含めて、胎児のしゃっくりについて完全解明していきたいと思います!
胎児のしゃっくりって、どんな感じ?
お腹の中で赤ちゃんがしゃっくりをする感じというのは、独特なようで、実際に体験した人にしかわからないものがあるのだとか。
あえて言うならば、トクントクン、もしくはピクッピクッ、ブルブルッといった、まるで痙攣(けいれん)しているような動きが、一定のリズムで規則的に数分~数十分続くといったもの。くすぐったいようなこそばゆい感じがする方もいるそうです。
個人差もあるみたいですが、感じる位置としてはおへその下あたりが多いよう。
ただ、赤ちゃんが逆子の場合はおへその上に感じるといった方もいるようですね。
しゃっくりは大なり小なりどの赤ちゃんもしていると言われていますが、初めての妊娠だと胎動との区別が難しく、気がつきにくいということもあるそうです。
また、感じる時期としては、人それぞれですが、だいたい妊娠20週(5ヶ月)以降から多くなると言われているようです。
胎児のしゃっくりは何のサイン?
お腹の中の赤ちゃんがしゃっくりをするのはわかったけれど、長くしゃっくりが続くと「赤ちゃん、大丈夫かな?苦しくないのかな?」と不安になるママも出てくるでしょうね。
ですが、心配はいりません!そもそも、しゃっくりというのは横隔膜が刺激されて起こる痙攣性の動き、つまり生理現象なのです。
これはすなわち、お腹の中の赤ちゃんが元気に順調に育って、横隔膜をはじめ、私達大人と同じような器官をしっかりと備えてきているという証拠のようなもの!
しゃっくりができるほど育っている!というサインなのです。
また、これは生まれた赤ちゃんにも通じることですが、お腹の中の赤ちゃんの横隔膜も成長途中であるため、ちょっとした刺激でしゃっくりが起こりやすいと言われています。
それに、大人よりも心拍数が早いので、横隔膜の痙攣=しゃっくりも早い間隔で起こり、余計に苦しそうに感じられるのだそうで、実際のところは、お腹の中の赤ちゃんも、生まれたベビーのしゃっくりも苦しく感じてはいないと言われています。
胎児のしゃっくり、原因は?
胎児のしゃっくりの原因は完全には解明されていないのですが、代表的なものとして2つの説があげられるようです。
1つめは、羊水中に混じっている「ごみ」や「異物」を吐きだそうとしてしゃっくりが起こるというもの。
赤ちゃんはお腹の中で羊水に包まれていますね。時には、この羊水をごくごくと飲むこともあるそうで、その中に「ごみ」や「異物」が混じっている場合、それを飲んでしまうと喉や鼻に「ごみ」や「異物」が移動し、つまってしまいます。
そのため、身体がごみなどを吐きだそうとするのですが、こういった動きが刺激となって、横隔膜を痙攣⇒しゃっくりを起こすのではないかと考えられているようです。
また、「ごみ」や「異物」が肺の方へ流れていってしまうと大変です。そのため、肺の方へ流れて行かないように横隔膜を痙攣=しゃっくりを起こさせ、ごみなどの侵入を防いでいるという考え方もあるよう。
また2つ目の説としては、横隔膜を動かして呼吸の練習をしているというもの。
赤ちゃんが成長してくると、出産後、つまり、生まれた後の呼吸の練習も始めるようになります。妊娠8ヶ月になると羊水もピークを迎え、呼吸の練習も伴って、自然としゃっくりが増えるとも言われているのだとか。
どちらにしても、しゃっくりは赤ちゃんの成長に不可欠なもののようです!
ママは、あまり心配せずに、元気に育っているな!頑張っているね!と見守ってあげることが大切!もちろんお腹の中にいる赤ちゃんがしているわけですから、しゃっくりを止める対策はありません。むしろ、止める必要がないのです。
また、毎日お腹の中の赤ちゃんがしゃっくりをしたり、回数が多かったりするとダウン症の疑いがあるなどという噂もあるようですが、これは全くの噂に過ぎません!デマです!
ネットでも多くのママが、我が子がお腹の中でしょっちゅうしゃっくりをしていたお話をされていますが、みんな元気に育っていると書いてあります。しゃっくりが障害につながるということはありませんので、心配せずに、元気に育つ赤ちゃんと一緒に穏やかな気持ちで毎日を過ごしましょう!
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