妊婦の風邪の治し方!普通の人と違うポイントは?
公開日:
:
最終更新日:2019/03/05
葉酸
妊娠していると、お腹の赤ちゃんに影響があるんじゃないかと、風邪などで具合が悪い時も薬を飲むのに抵抗がある・・というのは、良く聞く話です。
しかし、妊娠期間は10ヶ月と長く、風邪にしろ、その他の病気にしろ、病気ひとつせず、元気いっぱいに過ごすというのもなかなか大変なこと。
そこで今回は、「妊婦の風邪の治し方とは?」というテーマでお届けしたいと思います。
妊婦さんの風邪の治し方は普通の人とどう違うのか?どこがポイントなのか?
お薬は飲んじゃいけないと言われているけど、それは本当?
妊婦の具体的な風邪の治し方は?
などなど、妊婦さんが疑問に思うことを徹底的に解説していきますので、是非、ご覧になって不安をすっきりぶっ飛ばしちゃってくださいね!
もくじ
妊婦の風邪の治し方!普通の人と違うポイントは?
妊婦さんの風邪の治し方は、妊娠前と違ってどこにポイントをおくべきなのでしょうか?まずはそこから見ていきましょう。
ポイント① こじらせない・長引かせない
妊娠すると、風邪やインフルエンザなどに対抗する「細胞性免疫」機能が低下すると言われています。そのため、妊婦さんは風邪などの症状がひどくなりやすい、長引きやすいのです。
また、風邪をこじらせたり、高熱やひどい咳が続いたりすると、お腹の赤ちゃんに影響がでることも!詳しくは「妊娠中の風邪が赤ちゃんに与える影響とは?」という記事でもご紹介していますが、妊娠中の風邪は「こじらせない」「長引かせない」がまず重要になってきます。
例えば、ママが高熱を出すと、体温が上昇し、羊水が温められ、その結果、お腹の中の赤ちゃんの心拍数が上がることが証明されており、また、下痢などによって妊婦さんが脱水症状を起こしてしまうと、母子ともに危険な状態になる可能性も指摘されています。
赤ちゃんとママの身体はつながっています。ママが苦しい状態にある時は赤ちゃんも苦しいと感じているかもしれません。
風邪かな・・?と思ったら、引き始めにすぐに休養して、しっかりと栄養や睡眠をとり、症状の悪化を防ぐようにしましょう。
ポイント② お薬の服用
妊婦さんの風邪の治し方!2つ目のポイントは、やはり「お薬の服用」です。
妊婦が妊娠中にお薬を飲むと子どもに悪い影響があるんじゃないか・・?
こんな不安、どの妊婦さんもお持ちだと思います。
確かに、お薬の中には妊娠中服用すべきでないものも多くありますし、服用には慎重にならなければいけません。
例えば、風邪などで多くの人が服用する「解熱鎮痛剤」は血管収縮作用があり、妊娠中に服用すると新生児肺高血圧症の要因となるリスクを含んでいるとされています。また、バファリンやロキソニンといった解熱鎮痛剤は妊娠32週目以降、胎児の心臓に影響する危険性なども指摘されています。
ただ、全てのお薬が妊婦にとって危険なわけでも、妊婦=薬が飲めないということでも、実はないのです。風邪薬としても良く知られる漢方の「葛根湯」は、血行を良くする効果があり、産婦人科でも処方され、出産後の乳腺炎の時にも飲むことができるほど広く認められているお薬です。また、産婦人科で処方されるお薬は、葛根湯をはじめ、漢方薬など安全性の高いものばかりですし、妊婦さんは薬を飲む時期や、種類に注意が必要なだけということもできるのです。
また、妊娠したから風邪を全くひいてはいけないということでもありません。ひかないにこしたことはありませんが、風邪に対する免疫機能も落ちている訳ですし、妊婦さんが風邪をひくのもしようがないことなのです。
もちろん、軽い風邪程度ならお薬を飲まずに休養することで治すことも十分できるでしょう。しかし、症状が悪化したり、長引いたり、高熱が出た時はやはり病院を受診し、医師の判断を仰ぐのが賢明だと思います。
妊婦の風邪!具体的な風邪の治し方は?
妊婦さんが風邪を引いた時に取るべき対策としては、
① 病院に行き、お薬などを服用して治す
② 病院に行かずに、休養などして治す
この2通りがあると思います。
症状がひどい場合、長引く場合、高熱がある場合などは病院の受診をおすすめしますが、それ以外の軽い風邪の場合や風邪の引き始めなどはお家で休養しながら様子をみてもいいかと思います。
では、休養しながらどんな対策をとれば風邪を治すのに有効なのでしょうか?具体的な治し方をご紹介します!
暖かくして、保湿する
風邪を引いたら悪寒や寒気がすることが多いですよね。まずは暖かくして、ウィルスの繁殖を抑えるためにも、喉や鼻を潤すためにも加湿器などを使用して、保湿を心掛けましょう。
身体を休め、睡眠をしっかりとる
風邪の時は身体を休めるのが一番です!ゆっくりと横になる、たっぷりと睡眠をとるなど安静第一!が肝心です!
十分な栄養、水分を摂る
体力の回復のためにも十分な栄養と水分を摂ることが大事です。特に水分は脱水症状を予防する点でも忘れてはいけません。消化のいいものを食べて、水分をたくさん摂り、悪いウィルスなどをどんどん身体の外に排出しましょう。
ビタミンC
特にビタミンCなどは風邪に有効だとされています。ビタミンCは、パセリやブロッコリー、ピーマンなどの「緑黄色野菜」や、レモンやいちごなどの「果物類」に多く含まれ、「芋類」や「豆類」などにも含まれています。カフェインが入っていますが、「緑茶」もビタミンCが豊富に含まれているそうです。
生姜
また、身体を温める食品としては、生姜が効果的!「生姜」はつわりにも効くとされており、妊娠中はおすすめの食材です。お湯にすりおろした生姜を入れた「生姜湯」は風邪にも効果的なのだとか。お好みで黒糖やはちみつを入れてもいいかもしれません。
はちみつ+レモン、柚子
私は喉が腫れやすく、しょっちゅう風邪を引いているのですが、その時には、お湯にはちみつとレモン汁をたっぷり入れた「はちみつレモン」を良く飲みます。それから、スーパーなどにある、韓国生まれの「ゆず茶」(柚子のはちみつ漬け。お湯に溶いて飲む)もおすすめですよ!
梅干し
その他、梅干しも昔から風邪にいいとされていますよね。昆布茶に梅干しを入れて飲む、番茶に梅干しをつぶしたものとお醤油を入れた「梅醤番茶」などがよく効くそうです。
ハーブティー「エキナセア」
「エキナセア」というハーブティーは、普段から飲んでおけば風邪が引きにくい体質になると言われているそうです。味は、茎茶のような感じでちょっと癖はあるようですが、妊婦さんも安心して飲めるそうです。
殺菌効果のあるアロマを利用する
ティートリーやラベンダーといったアロマオイルは「殺菌効果」でよく知られており、アロマディフューザーなどで使用してお部屋に行き渡らせるのもいい方法です。
近頃はアロマオイルが使用できる加湿器も多いですよね。加湿器なら保湿効果も高く、一石二鳥なので風邪にはおすすめです。
関連記事
-
-
妊娠の初期症状③頭痛やめまいはいつからいつまで?対処法は?
今回の「妊婦の不安をぶっ壊す!」で解消したいお悩みは、妊娠の初期症状第3弾!頭痛とめまいについて。
-
-
つわりの吐き気の対処法!抑える方法とは?
妊娠初期に多い、つわり。 実に妊婦全体の8割の方が経験すると言われるこのつわりのうち、最も広く知ら
-
-
妊娠中の症状としての便秘の期間はいつからいつまで?
妊婦さんは「便秘」になりやすいと言われます。しかし、「便秘」になっている当の本人からしたら、「一体、
-
-
妊娠10ヶ月目の注意点!【36週・37週・38週・39週】
妊娠10ヶ月【妊娠36週・37週・38週・39週】 いよいよ妊娠10ヶ月!この月の妊娠37週1日~
-
-
妊娠6ヶ月目の注意点!【20週・21週・22週・23週】
妊娠6ヶ月【妊娠20週・21週・22週・23週】 お腹の中では羊水が増加し、たっぷりとした羊水の中
-
-
羊水検査による胎児のダウン症・染色体異常診断:妊娠15週目以降の検査
妊娠が確定し、お腹の中の我が子が順調に育つと共に、親として「私達の子供は正常な状態で産まれて
-
-
出産準備を始めよう!入院に必要な荷物は?
山あり谷ありでいろいろあった妊娠期間も終了間近!最後の難関、出産に向けて入院の準備を始めましょう!
-
-
胎児の奇形を防ぐ!葉酸のメカニズムと不足による影響を学ぶ
妊娠すると、誰もが元気な子供が生まれてほしいと望みます。しかし、いくつかの先天性の奇形が存在
-
-
妊娠中のカフェイン!妊婦に与える影響は?
ストレスが多い現代社会では、ほっと一息つく時にコーヒーや紅茶を飲んでリラックスするという方も多いです
-
-
妊娠1ヶ月~妊娠2ヶ月目の注意点!【0週目~7週目】
「もしかして、妊娠!?」と、気がつくことが多い「妊娠1ヶ月~2ヶ月」。 お腹の中に新しい生命が宿る
- PREV
- 出産準備を始めよう!入院に必要な荷物は?
- NEXT
- 妊婦が電車に乗る時の6つの注意点!