妊娠してもお仕事などで通勤する場合や病院の検診など、妊婦さんでも電車に乗らなければならない状況は多々あると思います。
しかし、安定期前のつわりがひどい時、お腹が大きくなってきた時など、たくさんの人が利用する車内では「急に気分が悪くなる」「人に押されたり、挟まれたりしてお腹の赤ちゃんが心配になる」などの思いがけないトラブルに出会うことも予想されますよね。

そこで今回は、「妊婦さんが電車に乗る時の注意点!」として基本的な6つのポイントを挙げていきたいと思います。このポイントを押さえて、電車内での無用なトラブルを防いでくださいね!

妊婦さんが電車に乗る時の6つの注意点とは!?

妊娠中は体調や気分などの変化が大きくなりがちですが、家族がそばにいる自宅と違って、一旦お家の外に出てしまうと、そこが会社であろうと、通勤途中であろうと自分とお腹の中の赤ちゃんを守れるのはママ一人になってしまいます。

特に、通勤途中の電車の中などは、当然ですが周りは知らない人ばかり。何かあっても気軽に助けを求められる環境ではありませんよね。

そこで、妊娠中も自分とお腹の中の赤ちゃんを安全に守るために、妊婦さんが電車を利用する際の注意点について押さえておくべきポイントを見ていきましょう!

人が少ない車両や時間帯を選ぶ

妊婦さんが電車に乗る際に一番いいのは、人が少ない車両に乗ること。そうすれば、目的地まで座ることができるので身体的にも楽になります。また、つわりなどで匂いに敏感な時期に周りに人がたくさんいると、それだけでストレスがかかるもの。人が少ない車両を選ぶことができるなら、このストレスもかなり減らせます。

しかし、毎朝満員で空いている車両などない!という場合も多いでしょう。そんな方は、会社に願い出て、できれば出勤時間を遅らせてもらうのがおすすめです。通勤ラッシュの時間をずらせば人はかなり減りますからね。

どうしても変更できない場合は、通勤ラッシュのピーク時に当たらないよう、早目に家を出る、女性専用車両などを選ぶなどの工夫もいいと思いますよ。

今までより早い時間帯に家を出る

電車の中で、急に気分が悪くなって途中下車する・・。こういうことは、妊娠中珍しくありません。ですから、通勤や何かの予定の為に電車に乗る時は、余裕を持って今までより1~2本早い電車に乗れるような、早めの時間帯に家を出るのがおすすめです。
時間に余裕があれば、具合が悪い時は途中下車もできますし、そのために会社などへ遅刻することも少ないでしょう。

私も妊娠中は途中下車して休みながら、会社に通った思い出があります。私の場合は電車に乗るのはそれほど長い時間でもなかったので、いつも我慢して(匂いに敏感で常に吐き気があった)乗っていたのですが、やはりどうしても我慢できない時があるものです。
そんな時は、途中で休憩しながら通っていました。皆さんも無理は禁物ですよ!

身体を安定させ、常に自分と赤ちゃんの身を守る

妊娠中は転倒するだけでもお腹の中の赤ちゃんに害が及ぶことがあります。そのため、揺れたり、急停車したりする可能性がある電車内では、必ずバーやつり革につかまって、身体を安定させ、常に自分と赤ちゃんの身の安全を守るようにしましょう。

また、満員電車など人に押される危険の高い電車内では、少しでもお腹がぶつからないよう、車両の継ぎ目近くなどから乗車するなど、乗る位置を工夫するのも一つの手です。

その他、いざというときに両手がすぐに使えるようなバッグを選んだり、安定感のある靴を履いたりするのもおすすめです。

具合が悪くなったら無理をしない

先ほども書きましたが、妊婦さんは体調が変化しやすいので、具合が悪くなったら途中下車して休憩したりすることも必要になります。また、どうしても我慢できない時は「すみませんが、妊娠中で気分が悪いので席を譲っていただけませんか?」勇気をもって近くの人に申し出ることも重要です。

妊婦さんの具合が悪くなる時は、お腹の赤ちゃんに何らかのトラブルが起きている可能性もあるのです。赤ちゃんを守るために、いざという時は勇気を出すことも大切です!
言いにくい方は、「次の駅で降りるまででいいので席を替わってもらいたい」と申し出るのもいいでしょう。一駅ぐらいならたいていの人は快く譲ってくれるはずです。

席を譲ってもらった時は、きちんと「ありがとうございます」と伝え、途中下車する時もお礼を言ってから降りると、お互い気持ちよく利用できると思います。

つわりの時期は匂い対策を!

つわりの時期は、私のように匂いに敏感になり、電車に乗っているだけで吐き気が止まらない・・という方も多いでしょう。つわりが治まれば大丈夫になることがほとんどですが、その間だけといってもかなり辛いですよね。

そんな方は、マスクをつけて電車に乗るなど「匂い対策」をしてから乗車することをおすすめします。また、乗車位置が選べるなら、できるだけ入り口近く入り口に向かって立つのがいいですよ!駅ごとに扉が開いて、少しではありますが空気が入れ替えられるので気持ちが楽になれます。

ただし、入り口近くはどうしても乗車してくる人や降りる人にぶつかられやすいので、立つ位置を工夫するなど身を守ることも忘れないようにして下さいね。

母子手帳・お金・マタニティーマークを持参する

妊娠するといつ何時、体調が変化するかわかりません。ですから念のために、母子手帳かかりつけの産院の診察券保険証などは通勤中であっても常に携帯しておくべきです。

また、行きは何ともなくても帰りに体調が悪くなるということもままあります。そんな時に備えて、タクシーなどに乗れるような「いざという時のお金」も用意しておきましょう。

それから、各鉄道会社・自治体窓口・雑誌の付録などで手に入れることのできる妊娠中であることを示すマーク、「マタニティーマーク」を手に入れて、バッグに付けるなどしておきましょう。
これが見える位置につけてあれば、お腹が大きくなくても優先席に堂々と座れますし、いざという時に周りの人に妊婦であることを理解してもらうこともできます。

いかがでしたか?今回は「妊婦さんが電車に乗る時の6つの注意点」についてお送りしました。お腹の中の赤ちゃんと安心安全に電車を利用できるよう、是非、心掛けてみてくださいね!