妊娠中のカフェイン!妊婦に与える影響は?
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最終更新日:2019/02/20
葉酸
ストレスが多い現代社会では、ほっと一息つく時にコーヒーや紅茶を飲んでリラックスするという方も多いですよね。
しかし、「お腹の赤ちゃんにカフェインはよくない」というのは広く知られていること。
そのため、妊娠すると、ママが飲み物を選ぶ時に「これは大丈夫かな・・?」「ちょっとなら飲んでもいいのかな・・?」などと躊躇することも少なくないのでは?
そこで今回は、妊娠中のカフェインが妊婦さんやお腹の中の赤ちゃんに与える影響とは?というテーマで、妊娠とカフェインの関係について迫っていきたいと思います。
カフェインが妊婦に与える影響とは?
実は、カフェインが妊婦さんやお腹の中の赤ちゃんに与える影響について、未だその全てが解明されている訳ではありません。
しかし、妊婦さんがカフェインを大量に摂取した時の赤ちゃんへの影響や危険性などについては明らかになっていることもあります。
まず、カフェインを大量に摂ると何故、赤ちゃんに良くないのか?ということですが、これについては2008年に行われたイギリスの大学の実験で、カフェインが胎盤を素通りし、その結果として胎盤の血流量が減少してしまうという結果が報告されています。
つまり、カフェインが胎盤を素通りするということは、ママが摂取したカフェインがそのままの濃度でお腹の中の赤ちゃんに届けられてしまうこと。さらに悪いことには、妊娠中はママのカフェインを分解させる代謝速度が1/3に低下してしまうため、長い時間、ママと赤ちゃんの身体にカフェインが残ってしまうという点があります。
また、胎盤を通してママと同じ濃度で赤ちゃんへ送られるカフェインの量が多ければ多いほど、その分、血流の量は削られることになります。そうなると、本来、赤ちゃんへ届けられるべき栄養や酸素が減少することになるため、赤ちゃんの「発育遅延につながる」危険性があるのです。
具体的な数字で言うと、コーヒーの2~4杯分に当たる200mgのカフェインをママが摂った場合、胎盤の血流量は25%も減少するのだそうです。
また、2013年に北欧の科学者が発表した論文によれば、「胎児はカフェインを分解・排出する酵素を持っておらず、カフェインの代謝物質は脳に蓄積してしまう」という報告が出ています。
大人なら分解・排出することができるカフェインですが、赤ちゃんにとっては外に排出できず、貯まる一方であるというのは心配ですよね。
また、妊婦さんが大量にカフェインを摂取すると流産や死産のリスクが上がることも指摘されています。
特に、妊娠初期の時期に1日あたりコーヒーを8杯以上飲む妊婦さんは、妊娠の継続に重大な悪影響が出る危険性があるとか。これが、4~7杯程度であっても、全く飲まない人に比べると、その危険性は2倍に高まると言われているそうです。
大量に飲まなければいいの?
では、コーヒーや紅茶などカフェインが入った飲み物を大量に摂らなければ飲んでもいいの?と思いますよね?
これについては、諸説分かれるところです。
日本では、1日にカップ1杯程度ならOK、もしくは1日300mgまでのカフェイン摂取ならば問題がない・・というのが大方の意見。
カフェインには気持ちを落ち着けたり、リラックスさせたりする効果や、妊娠時に多い偏頭痛を和らげる効果もあるため、無理してコーヒーなどを止めてストレスをためるより、少量を適宜飲みながら過ごす方がいいと推奨されてきました。
ですが、最近、イギリスの大学が発表した説によれば、1日1杯であってもコーヒーを飲む習慣があれば、胎児の白血病のリスクが上昇するという話もあるなど、お腹に赤ちゃんがいるママにとっては気になる話題も出てきています。
この説によれば、1日1杯のコーヒーを飲む習慣で、胎児の白血病リスクが20%上昇し、一日2杯のコーヒーで60%、一日4杯のコーヒーで72%リスクが上がるのだとか。
今現在のところ、大量摂取は良くないということだけははっきりしているのですが、その他のことについてはまだ検証が不十分なところも多いよう。
もし、それでも心配だという方は、コーヒーをデカフェ=カフェインがほとんど含まれていないノンカフェインのものに替えてみたり、紅茶をハーブティーに替えてみたりするのをおすすめします。
ただし、ハーブティーには妊婦さんには良くないとされているものもあるので、購入の際には気をつけましょう。
カフェインの含有量は?
カフェインが入っている飲み物は、コーヒー・紅茶などが有名ですが、実は他にも、緑茶やウーロン茶、ココアやコーラ、栄養ドリンクなどにも含まれています。また、飲み物ではないですが、チョコレートにも含まれていることをご存知でしょうか?
ここでは、カフェインを含む代表的な飲み物・食べ物の含有量についてご紹介します。
飲み物などを選ぶ際の参考にしてください。
ドリップコーヒー1杯(140ml):95mg
インスタントコーヒー1杯(140ml): 56mg
カプチーノ・カフェラテ1杯(140ml):47mg
ノンカフェインコーヒー(デカフェ)1杯(140ml):1mg
紅茶1杯(140ml):70mg
玉露1杯(140ml):224mg
緑茶1杯(140ml):28mg
ウーロン茶(140ml):28mg
ココア1杯(140ml):45mg
コーラ1本(350ml):34mg
ダイエットコーラ1本(350ml):45mg
オロナミンC1本(120ml):18mg
リポビタンD1本(100ml):50mg
チョコレート1枚(50ml):20mg
ノンカフェインコーヒーといっても、実際は1mg程度のわずかな量、カフェインが含まれています。また、玉露は通常、小さなカップで少量楽しむもの。1回に140mlも飲むことはまずありませんが、通常の緑茶よりカフェインが多いということを覚えておくといいですね。
また、意外にもコーラにカフェインが多く含まれており、なんとダイエットコーラの方が含有量は多いのです。妊娠中は炭酸が飲みたくなるという方が多いと思いますが、カロリーを気にするあまりダイエットコーラを選ぶのは要注意!ということです。
いかがでしたか?妊娠中のカフェインが与える影響についてご紹介しました。
妊娠中の過ごし方は人それぞれありますよね。
コーヒー好きな方がコーヒーを断ってストレスをためるのもよくないし、かといってカフェインも心配・・。この気持ち、私もよくわかりますが、この現代社会で全く害のない物を食べたり、飲んだりして妊娠中ずっと過ごせるという方はかなり少ないのではないでしょうか?
だからといって、赤ちゃんに害のある食べ物や飲み物を摂っていいということでは全くないのですが、ある程度のところでつきあっていかなければならないということは、この社会に生きている限りあると思います。
大事なのは、その付き合い方。
なるべくカフェインが少ないものを選ぶようにするとか、どうしても飲みたい時は少量や薄めの味で我慢する、デカフェを選ぶといった、お腹の赤ちゃんへの思いやりだと思うのです。
ママがストレスを溜めすぎるのは赤ちゃんにもよくありません。上手に付き合っていく方法をこの記事を読んで、自分なりに見つけ出していただけたら・・と思います。
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