妊娠の初期症状②チクチクした腹痛はいつからいつまで?原因は?

公開日: : 最終更新日:2018/11/07 葉酸

現在では、「妊活」という言葉もよく使われるようになりましたが、やっと妊娠した!という喜びの一方で、妊娠初期にプレママが一番心配するのはやはり流産のことについてではないでしょうか?

妊娠すると初期症状として、頭痛やめまい、動悸、食欲の増進、いつも眠気を感じる、気だるい、吐き気などがあらわれることがありますが、その中の一つに腹痛があります。

しかし、腹痛は流産の兆候としてでることもあるため、心配のないただの妊娠の初期症状なのか、それとも流産につながる危険があるものなのかという判断が必要になってきます。

そこで、今回は妊娠の初期症状第2弾として、腹痛についてお届けしていこうと思います!

妊娠初期にありがちなチクチクした腹痛はいつからいつまでなのか?原因は?流産の兆候である腹痛との違いは?などといった観点で、今回も妊婦さんの不安を解消すべく、きっちり情報をご紹介していきます!

妊娠初期にありがち!?チクチクした腹痛とは?

妊娠初期に、時々腹痛を覚えるプレママさんは多くいます。そのほとんどが正常な妊娠経過による痛みであることが多いのですが、その原因は一体何なのでしょう?また、腹痛はいつまで続くのでしょうか?

妊娠初期の腹痛の原因とは?

妊娠初期の腹痛は、子宮が大きくなっていくことにより発生することが多いと言われています。お腹の赤ちゃんを育てるために、ママの体内では、妊娠した当初からめまぐるしい変化が起こりますが、大きくなっていく子宮は周囲の血管や臓器を圧迫し、筋肉に緊張が生じます。

また、子宮を支える靱帯が妊娠によって急激に引っ張られ、悲鳴をあげることもあります。

・チクチクとしたお腹の痛み

・お腹がキュッと軽く締め付けられる痛み

・お腹が外に張りだすような痛み

・お腹が引っ張られるような感覚

などは、子宮などの成長に伴うもので、お腹の中の赤ちゃんが育つのに必要な過程でもありますから、特に心配する必要もありません。あらわれ方にも個人差があり、腹痛など全く感じないという妊婦さんもいます。

また、妊娠すると便秘下痢になる妊婦さんも多く、腹痛を伴う場合もあります。痛む場所がお腹の上の方だと、胃炎などによるものの可能性もあり、その他、ストレスや過労によって腹痛を起こすケースも考えられます。

いずれも、まずは安静にして、様子をみてください。症状が断続的で、長い時間続く、痛みが増すなどがなければ心配はいらないでしょう。
身体を冷やすと腹痛が悪化することがありますので、身体を温めて、便秘などが続く場合は一度病院で相談するなどがおすすめです。

妊娠初期の腹痛は、いつからいつまで?

妊娠初期に多い腹痛は、妊娠13週~14週を過ぎ、いわゆる「安定期」といわれる妊娠中期入ると治まる人が多く、妊娠週数が増えるほど、腹痛の症状が治まっていくのが多数派だとか。

しかし、それも個人差があり、下腹部痛などは妊娠19週近くまであったという方もいらっしゃいますし、妊娠6週で腹痛が治まったという方も。千差万別ですね!

一方、始まる時期に関しても、妊娠の判別がはっきりしない時期からあったという方もいらっしゃるようで、やはり個人の感覚などによってもかなりの差があるようです。

流産の兆候である腹痛との違いは?

妊娠初期の腹痛は、正常な妊娠経過によるものの他に、残念ながら、流産の兆候として表れる場合があります。

妊娠初期の12週までは、流産が発生しやすい時期と言われており、この時期に起こる流産の原因は、胎児側の染色体異常によるものが多いそうです。
ママの方に責任があるわけでは決してないのですが、妊娠初期に流産が起こる確率10%~15%と高め!妊娠初期は、特に用心しておく必要があると思います。

流産の疑いのある腹痛とは?

流産の疑いのある腹痛は、その他の腹痛と違って、断続的ではなく、長時間続いたり痛みが増していったり激痛や出血を伴ったりします。
このような場合は自己判断を避け、早目に病院に行き、医師の診断を受けるようにしてください。早い段階で処置を受けられれば、妊娠を継続できることがあります。

私も妊娠初期に長く続く強いお腹の痛みで病院に駆け込んだことがありましたが、切迫流産と診断されたものの、無事出産することができ、今では毎日元気が良すぎるくらいに育っています。
お腹の赤ちゃんを守るためです。おかしいな・・と感じたら、早め早めの判断を!

流産以外の注意したいトラブル

また、流産ではないのですが、妊娠初期には、子宮外妊娠絨毛膜下血腫(じゅもうもくかけっしゅ)などのトラブルで激しい腹痛出血が起こることがあります。

子宮外妊娠とは、受精卵が、子宮内腔以外の場所に着床して発育することを指し、全妊娠の約1%前後の割合で発症すると言われています。発生頻度としては流産の約10分の1に相当するそうです。

絨毛膜下血腫は、卵膜と言われる3層の膜の一つである絨毛膜の下に、血液が貯まっていき、血腫を作る症状です。
子宮が大きくなることで、胎盤や絨毛が剥がれだして、大量に出血をすることがあり、注意が必要です。妊娠が継続している限り、赤ちゃんは育ち、血腫の影響が及ぶことはないと言われているそうで、妊娠5ヶ月くらいで治まる方も多いのだとか。

いずれにしても放っておいていいトラブルではありません。必ず、すぐに病院にかかるようにしてください。

いかがでしたか?妊娠初期にありがちなチクチクした腹痛
流産の兆候である腹痛との違いも分かっていただけたでしょうか?

腹痛があると、ママは大変かもしれませんが、これも赤ちゃんが身体の中で無事に育っている証拠と言えます。身体を大切にして、おおらかに構えて下さいね!

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